端午の節句の言葉から行事を知る

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端午の節句

5月5日は祝日的には「こどもの日」でもありますが、端午の節句です。

3月3日が「女の子のお祝い」と言われるのに対し、この日は「男の子のお祝い」とも言われていますね。

今回は「四季を言葉で楽しむ」記事を「端午の節句」をテーマに書いていきたいと思います。

「四季を言葉で楽しむ」で思うこと

季節を感じる暮らしがしたいとつねづね思っていました。季節の保存食に挑戦したり、季節の飾り物を置いてみたり。

外の花の匂いや季節の風を感じることも季節を楽しむ方法でもありますね。

そして、季節の言葉を楽しむのもアリなのかな。季節の移り変わりを楽しんだり、農作業の目安にと親しんできた先人の知恵に触れることによって新たな季節の楽しみ方を発見することもできます。

言葉をきっかけに、五感で季節を楽しんでいただけると幸いです。

(この記事は別ブログ「子どもと楽しむ暮らしの歳時記」にアップしていた記事を引っ越し&加筆修正しました)

端午の節句に関する季節の言葉と意味

3月3日の桃の節句の記事にも書きましたが、5月5日は節句の日なのでまずは節句の意味を軽く復習します。

節句とは

節句とは中国の陰陽五行説を元に日本に定着した暦です。季節の変わり目でもあり、邪気が入りやすいとされるため、邪気を払うための行事が行われ、節句料理を食べるなどして過ごします。

具体的には奇数月である1月・3月・5月・7月・9月の5回、節句があり、それぞれ名前がついています。それもなじみのあるものばかりです。

  • 七草の節句(1月7日)
  • 上巳の節句(桃の節句)(3月3日)
  • 端午の節句(5月5日)←今回はコレ
  • 七夕の節句(7月7日)
  • 重陽の節句(9月9日)

今回の端午の節句は一般的には男の子の節句とされていますが、もともとは厄払いの意味がこめられていました。

端午の節句って?

これはもともと中国で行われていた邪気をはらう行事でした。

端午の「端」は「はじめ」という意味。「午」は月初めの「午」の日のこと。五と午の音が同じなのでこの日になったそうです。

また5月は季節の変わり目で、病気で亡くなる人が多かったため、5月になったともいうそうです。

ちょうど5月は害虫も増えるころ。しかも旧暦だと梅雨のじめじめした時期にあたります。病気になりやすい時期と言うのもわかる気がします。

そういう背景があるため、この日の慣わしには厄払いに関するものも多いです。

そんな端午の節句が日本に伝わったのは平安時代。もともと日本では古くから、田植え前の五月に、田植えをする女性(早乙女と呼びます)が蓬や菖蒲で屋根を葺いた家に一夜ごもりをして身を清めるという行事が行われていました。端午の節句は、それと中国の邪気払いの行事が結びついたと考えられます。

馬に乗って弓を射る流鏑馬は当時、この時に儀式として行われていたそうです。

流鏑馬(鏑流馬、やぶさめ)は、疾走する馬上から的に鏑矢(かぶらや)を射る、日本の伝統的な騎射の技術・稽古・儀式のことを言う。を馳せながらを射ることから、「矢馳せ馬(やばせうま)」と呼ばれ、時代が下るにつれて「やぶさめ」と呼ばれるようになったといわれる。

現代では、武田流小笠原流などの流派が古来から伝承する流鏑馬や、各地神社の神職氏子または保存会などに受け継がれた流鏑馬が、儀式や祭典として実施されている。その他、馬上弓術をスポーツ競技として規格化したものや新造の馬上弓術の儀式が、流鏑馬と称され実施されている。(Wikipedia「流鏑馬」より)

そして時代が武家社会に移るとともに菖蒲と尚武(武道を尊ぶ)をかけて、端午の節句にこいのぼりを立ててかぶとや武者人形を飾るようになり、これが五月人形の始まりとなりました。

端午の節句が男の子の行事となったのもこのころぐらいからだそうです。

キーワードは”菖蒲”

花しょうぶ

また、この節句は菖蒲との結びつきが強いため、「菖蒲の節句」とも呼ばれています。

菖蒲は厄を払うといわれ、節句にはヨモギとともに軒にさしたり、お湯に入れて菖蒲湯に使ったり、菖蒲を浸した酒を飲んだりして厄を祓っていました。

菖蒲はサトイモ科の植物で、葉と茎に独特の強い芳香があります。

香りが強く葉が剣のような形をしていることから邪気を払う効果があると言われていました。

菖蒲湯で無病息災を願う

菖蒲湯

これは2009年の菖蒲湯。入浴中の赤ちゃんは次男みにぐりです。この時次男にとっては初節句でした。

さて、菖蒲湯についてですが。

菖蒲湯は、菖蒲を浮かべたお風呂に入って無病息災を祈ります。

菖蒲湯には、心身をリフレッシュする作用や、血行をよくして体を温める効果があるそうです。

特に根と茎の部分に薬効成分が含まれているので、葉だけではなく根や茎も一緒に浮かべるとよいそうです。

次男は頭に菖蒲の葉をまいています。これは頭に菖蒲を巻いてお風呂に入ると、頭痛知らずで一年過ごせるといわれているからです。

(巻き方が宴会時の酔っ払いが頭にネクタイ巻いているみたいに見えますが、菖蒲です)

邪気を払う菖蒲酒

そして大人のお楽しみ?というより薬的な意味合いが強いお酒として菖蒲酒というものがあります。
これは飲むと邪気を祓うといわれています。

でもこれ、「勝負=菖蒲」と語呂合わせをするのなら、何かの勝負事の前に一杯引っ掛けると縁起がよさそうな気も・・・(笑)

立身出世を願うこいのぼり

こいのぼり

端午の節句に欠かせないものといえば、こいのぼり。

こいのぼりのルーツは、中国の言い伝えからです。

鯉が滝を上って龍になるという伝説からとされています。

その後日本の田の神様を迎えるために柱を立てるという風習が合わさってこの風習ができたそうです。

うーーーむ。行事のガラパゴス化?笑

鯉は立身出世

さて、こいのぼりについているそれぞれの小道具にはどのような意味があるのでしょうか。

まずは鯉。これは鯉のようにどんな場所にでも生きて立派に成長し、立身出世してほしいという願いがこめられています。

もともとは源平合戦のときにそれぞれの軍を表す目印の旗だったのが、江戸時代に魚の形でそれを模してみたのがはじまりだそうです。

現在のこいのぼりは一番上のまごい、赤いひごい、小さなこごいがあります。

もともとはまごいだけでしたが、明治時代にひごいが加わり、こいのぼりが家族を表すようになった昭和時代にこごいが加わるようになりました。

我が家のこごいは2つ。うちは5人家族。。。。

こごい追加しないといけないんだろうか。。。

ていうかそんなことできるんだろうか。。。

吹き流しは邪気払い

こいが家族とすると、あの一番上についている派手なアレはいったい何?って思いますよね。

一番上の派手なアレは「吹き流し」と言います。

吹流しの色は派手に見えますが、五色あります。青(緑)・赤・白・黒・黄という五色は陰陽五行説からきており、邪気を祓う力があるといわれています。

一番上の矢車も魔よけの意味があります。

さらに上についている籠玉は、田の神様が降りてくるための目印とされています。

こいのぼりについている丸いかごタマは神様を招く働きがある依りしろといわれています。

いろいろ調べてみると、ちょっとしたものでも意味があっておもしろいですね。

先手必勝

こいのぼりは5月5日の1~2週間前に飾ります。

が・・・4月に入ってすぐ飾ってもOK。先手必勝という意味で、早く飾るのが縁起がいいとされているからです。

おまけの話・長男ぷちぐり幼児時代のこいのぼりの絵

長男ぷちぐりが幼稚園入園前に幼児教室で製作したこいのぼりです。

こいのぼりの絵

色使いがキレイだね~とほめつつ気になるのは・・・

なぜにこいが縦なのか??

うちのこいのぼり、横に泳いでいるとこ見たことないからなのかな(笑)

いつもこんなんだったし。

こいのぼり

吹き流しが横に描かれているだけましかも?

端午の節句のおやつ・柏餅&ちまき

柏餅とは・・・
上新粉をこねて蒸した餅に小豆あんや味噌あんをはさみ、柏の葉で包んだ和菓子のことです。

柏餅

ちまきは、笹または茅の葉でもち米を包んで蒸したものです。

最近はういろうや葛を包んだものが主流のようですね。

ちまき

さて、端午の節句に食べるおやつたちにもそれぞれ意味があります。

柏餅を食べるのは、新芽が育つまで古い葉が落ちないことから子孫繁栄に通じるといわれているからです。

ちまきは、ちまきを川に投げ入れて故人の霊を供養した故事から来ています。

五月人形は武将によってデザインが違っておもしろい

五月人形義経

我が家の五月人形は義経です。

義母のたっての希望で、夫が子どもの頃に飾っていた義経の鎧人形等一式を譲り受けました。

義経の鎧は赤と黒のアバンギャルド(?)な色彩でなかなかかっこいい。また、義経という人物も私の大好きな歴史上の人物の一人です。

五月人形はさまざまな武将のデザインがあります。信長、秀吉、家康はもちろん真田幸村、上杉謙信、武田信玄、伊達政宗などなど。

ちなみに人気は上杉謙信、伊達政宗だそうです。

上の画像は2007年に飾った我が家の五月人形ですが・・・腕を出すのを忘れてました。

腕を出した後に撮影しなおそうと思ったのですが、息子にお銚子とお猪口を破壊されたため、それも叶わず・・・。

五月人形は、鎧兜・武者人形・太刀・こいのぼりを飾ったものです。

飾り物それぞれ名称と飾り方を写真を参照しつつ。

上段は正真正銘五月人形

屏風を後ろに。真ん中には鎧と兜。我が家は義経です。

鎧の中に腕を入れたままなので、ちょっとおとぼけた義経になっていますが、気にしない^^;

向かって左には弓矢、右には太刀を飾ります。そして両サイドには提灯。提灯じゃなくてかがり火を置くのもあるようですね。

また、合戦で使われたようなのぼりを飾ることも。

中段は太鼓や扇が飾られます

左から陣笠ぞろい、太鼓、軍扇ぞろい。本格的な飾りになるとこの段の両サイドにこいのぼりを飾るようです。

(この写真ではこの並びにしていますが、大体の五月人形は扇と笠が左右逆のようです。地方によって違うのか、源平時代と戦国時代の兜によって違うのか、わかりません。一応マニュアルにあったとおりに並べたので間違っているとかではないと思うのですが・・・何かご存知の方がいらっしゃったら教えてくださいm(_ _)m)

下段は供物?

左からちまき、菖蒲酒、柏餅(こちらも左右逆みたいです)。

端午の節句が来ればそのあとは・・・

さわやかな日が続きますたぶん。

あとは、新型コロナが落ち着いてくれることを祈りたいですね。。。

管理人プロフィール

にゃんこ
2005年9月生まれ高3男子・2009年1月生まれ中3男子・2011年1月生まれ中1女子の3児の母。まだまだ子育て真っ最中なので教育や子育てに関する話題に関心があります。特に発達障害児の育児への関心が高いです。
Webライター+スーパーのパートで生きています。
長男出産前は大学病院のMSW(産科・小児科担当)、その前は精神病院でPSWをしていました。
その他興味関心は世界史と幕末を中心に歴史、ドラマ、映画、J-POPなどエンタメ系、季節の行事、古民家カフェ。

◆さらに詳しいプロフィールと家族については「管理人プロフィール」「家族について」に。
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