新年に変わり、一日が経ちました。

お正月をがっつり満喫しているかと思えば、一日から仕事という方もいらっしゃったかもしれませんね。
私も病院に勤めていたころは一月一日から事務の日直に入っていました。お弁当におせちを詰めて持って行ったり。
いろんな新年を過ごす方もいらっしゃると思いますが、せめて少しでも新しい年を迎えたお正月の気分を楽しんでいただきたいと思います。
この記事は別ブログ「子どもと楽しむ暮らしの歳時記」にアップしていた記事を引っ越し&加筆修正しました
四季を言葉で楽しむ
季節を感じる暮らしがしたいとつねづね思っていました。季節の保存食に挑戦したり、季節の飾り物を置いてみたり。
外の花の匂いや季節の風を感じることも季節を楽しむ方法でもありますね。
そして、季節の言葉を楽しむのもアリなのかな。季節の移り変わりを楽しんだり、農作業の目安にと親しんできた先人の知恵に触れることによって新たな季節の楽しみ方を発見することもできます。
今年からは、そんな季節の言葉も記事ネタのひとつとして書いていけたらいいなと思います。
言葉をきっかけに、五感で季節を楽しんでいただけると幸いです。
お正月に関する季節の言葉と意味
季節を感じる言葉というものはいろいろありますが、お正月の季節の言葉はたくさんありますね。
お正月
お正月とは、年神様といって、どの家にも訪れ、”福”を授け、年をとらせるおめでたい神様を迎え、祭る行事をいいます。
このことから、昔はお正月に皆が一斉に年をとっていました。「かぞえ年」とはその頃の名残です。
さて、実際お正月っていつからいつまでをさすのでしょう?
お正月は1月1日~1月3日をさすことが多いそうです。
朝のテレビ番組が平常通りに戻ればお正月は終わり、という感じでしょうか?
また、この3日間を「三が日」とも言いますね。
他に、お正月の松飾を飾っている間、という意味で「松の内」という言葉が使われることもあります。
じゃあいつまで松飾を飾っているのか?
といえばこれも諸説ありまして、七草がゆを食べる7日までをさす場合や、小正月とよばれる15日までや、二十日正月という言葉のように20日までとする地域もあります。
お正月の節目とされる日にはそれぞれ意味があり、行事を行うこともあります。
また、一月一日をさす「元旦」は「旦」の字が日の上がっている間という意味を含むため、新年最初の朝のみをさします。
単純に一日をさすなら「元日」が正解。
まだまだ寒いのになぜ「春」?
旧暦でいう一月一日は「立春」の頃のことです。
旧暦でいう1~3月が春、以後3か月ごとに夏、秋、冬とされています。
そのため、新年の始まり=春とされ、「新春」や「初春」「迎春」と言う言葉が出てきたんですね。
さまざまな「初」
すでに「春」のところで「初春」について書きましたが、今度は「初」です。
・書き初め
書き初め(かきぞめ)は、年明け初めて毛筆で書や絵をかく行事を言います。
通常は1月2日に行います。
正式には、若水(下記参照)で墨をすって、恵方に向かって詩歌を書くのだそうですが、今日はほとんどそんなこだわりもなく「初日の出」「新春」などおめでたい単語を書くことが多いようですね。
縁起のいい言葉を書き、小正月のどんど焼きの時に燃やせば字が上達すると言われています。
小学校中学年~高学年のお子さんがいるおうちでは、今でも書初めをされたりするのでしょうか。
冬休みの宿題に出されるところもあるかもしれませんね。
「お習字が苦手」なんてお子さんも(実は私もお習字が苦手な子どもでした)、お正月ぐらいは「字が上手になりますように」という願いをこめて、ぜひやってみてほしい行事です。
そして子持ちの大人としては、お正月明けに市役所や図書館に展示されている小・中学生の習字作品を見てみるのが、けっこう楽しみでおもしろいものです。
また、毎年1月5日には日本武道館で全日本書初め大会が催されます。
・初詣
すでになじみの言葉ですが、シンプルな意味としては新年初めて、神社やお寺にお参りすることを言います。
お参りする神社は氏神様のいる地元の神社やその年の恵方の方角にある神社ですが、最近はそんなこだわりもなく、大きな神社やご利益に合わせて行く神社を選んだりして楽しむ方も多いようです。
お参りの後はおみくじや、屋台も楽しみだったりして。

ちなみに私は今年のおみくじは「凶」でした。
買い替えて半年も満たないPCが昨夜壊れたので、このおみくじ当たってます。
今このブログは古いPCで書いてます
・初夢
元旦から2日、または2日~3日の夜に見る夢を初夢と言います。
昨夜の夢か今晩見る夢ですね。
この時に見た夢の内容によって、この一年の吉凶を占います。
一般に「一富士、二鷹、三なすび」と言って、富士山・鷹・なすびの夢を見ると吉とされていますが・・・
そんな都合よく夢が見れるかーーーーって思っちゃいます(笑)
そんな夢、見たことある人にぜひ会ってみたいです。
また、縁起のいい夢を見るために七福神を乗せた宝船の絵を枕の下に敷くといいとされています。
七福神とは
恵比須さん(商売繁盛の神様)
大黒さん(食物の神様)
弁財天(財宝・幸運・才能の女神様)
毘沙門天(戦勝の神様)
寿老人(長寿の神様。鹿を従えている)
福禄寿(寿老人と同心異体。鶴を従えている)
布袋さん(この人だけ実在の人物だそうです)
・初笑い
「新年初めに笑うこと」を言いますが、大みそかの特番「笑ってはいけないシリーズ」を観ている人は新年すぐに笑ってるんでしょうね。
私もいつが初笑いかわかりませんすでに。
・初日の出
初日の出とは、言葉通り元旦(1月1日)の日の出のことを言います。
日本では一年に一度の最初の夜明けとしてめでたいと言われています。
初日の出を拝むという習慣は明治以降に盛んになったそうです。
四方拝という天皇の儀式があり、それが庶民の間に広まりました。
元旦の日の出って、だいたい7時前後ぐらいですね。
普通に寝起きしていれば起きて日の出を拝むことが可能です。
・若水
「初」がついていませんが、意味的には「初」をさすのでここで。
「若水」とは、元旦に初めて汲んだ水のことです。
この水は邪気を祓うとされており、神棚に飾ったりお雑煮などの料理に使っていました。
昔は井戸で水を汲んでいましたので、こういう言葉も普通に使われたり、意識していたのでしょうね。水道である今は、とりあえずジャーで終わってしまいますが・・・^^;
新年に関するいろいろなもの

年賀状
もう毎年当たり前のようにやりとりしているものですね。
作らなければ!と思っている間は面倒に感じますが、もらうのはうれしいですね(←勝手w)
かわいい子供さんの写真を見るとよそのお子さんと思いつつもつい、ほほえましくなります。
また、素敵なデザインの年賀状を受け取るとうれしくなります。
こういうのを見ると、普段はメールやLINEのやり取りがメインでも、はがきっていいなぁと感じます。
お年玉
もともとは年神様からの贈り物として、お餅が配られていたのが転じて現在のようなお年玉となったそうです。
子どもたちにとっては嬉しい贈り物。
そして一年で一番大金持ちになれる時がお正月なのかもしれません。
門松
年神様を家に迎え入れるための道しるべとして飾られます。
もともとは松飾のみだったのがいつのまにか門松を飾るようになったとか。
なぜ松なのか、は松が常緑樹で古くから生命力の象徴とされていることや、幹が倒れにくいことからおめでたいものとされていたからです。
本格的な門松は松や梅、笹の葉をあしらって荒縄で結びます。
最近は松の小枝を半紙に包んで水引を結んだものを門に飾る簡略バージョンも多いようです。
飾る時は男松と女松があるため、必ずふたつセットで飾ります。マンションの場合は玄関の外に飾るのだそうです。
しめ飾り(注連縄)
注連縄は、前の年に収穫された稲のわらで作られます。
昔から、神様を迎える正常な場所である印として用いられてきました。
それが、お正月に家々の門前に飾って年神様を迎えるようになったそうです。
通常、玄関の前に飾りますが、神様が家の中にも来てくれるように神棚や玄関、床の間に飾ります。
また、自家用車に小さな注連飾りをつけて、一年間の無事故を祈ったりもします。
私の母はそのあたり、すごくこだわる人だったので、車に乗るようになってからずっと、お正月には注連飾りをつけていました。
そしてちいさな注連飾りを各部屋に飾ります。
最近は注連飾りのかわりにお正月リースを飾る家庭も多くなりました。
鏡餅
新しい年神様を迎えるためのお供え物です。
昔は皆、丸い鏡を使っていました。
鏡には「神聖」という意味があり、鏡の形に似たお餅を飾るようになったとのことです。
家の中心になるところのほか、小さな鏡餅を玄関やキッチンに飾っても。
小さな鏡餅と一緒に小さな扇やコマなどを飾ってもかわいいですね。
昨年、やけに安い鏡餅が売っていたのでそれを買ってみたところ、おもちが入っていない鏡餅だったことが判明。
しまった!ハリボテにお金出してしまった…。
おいしいお正月言葉
お正月はお料理も楽しみです。
年神様をお迎えして、年神さまとともに食べるのでお正月には両端が細くなっている祝箸を使います。これは、自分が食べる側の反対側から年神さまが食べているのだそうです。
おせち料理
新年の願いを込めて、縁起のいいお料理や日持ちする料理をお重に詰めて食べます。
お金がたまるようにきんとん、まめなひとになるように黒豆など、先人の想いが込められたメニューがたくさん。
ただ悲しいかな、子どもたちはあまりおせちを食べないので、我が家ではおせちを作りません。おせちのメニューを若干セレクトしたオードブルのみです。
お雑煮
本来、お雑煮は大晦日の夜に年神様に備えた食物を下げてごった煮にし、神と人が一緒に食事をするという意味があったそうです。
神様にささげた食物を食べることによって霊力が授かると信じられていたそうです。
お雑煮も地方によって具材も味付けもさまざま。
結婚したら、ダンナさんやおよめさんの実家のお雑煮がどんなんで、という話もなかなかおもしろいものです(場合によってはけんかになることもあるそうですが…^^;)。
お屠蘇(おとそ)
お屠蘇とは、山椒、桔梗、肉桂などを酒やみりんに浸して作った薬草酒です。
お屠蘇は魂を蘇生させると言われ、これを若い人から順に飲みながら長寿を願います。
お屠蘇は最初、静かに細くつぎ、次は強く太く、そして再び細く長く注ぎます。

お正月言葉、集めてみるとけっこうありました。
これをきっかけに新しいお正月の楽しみ方を見つけてみるのもいいですね。
管理人プロフィール
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2005年9月生まれ高3男子・2009年1月生まれ中3男子・2011年1月生まれ中1女子の3児の母。まだまだ子育て真っ最中なので教育や子育てに関する話題に関心があります。特に発達障害児の育児への関心が高いです。
Webライター+スーパーのパートで生きています。
長男出産前は大学病院のMSW(産科・小児科担当)、その前は精神病院でPSWをしていました。
その他興味関心は世界史と幕末を中心に歴史、ドラマ、映画、J-POPなどエンタメ系、季節の行事、古民家カフェ。
◆さらに詳しいプロフィールと家族については「管理人プロフィール」「家族について」に。
◆当メディアはAmazonのアソシエイトとして、適格販売により収入を得ています。
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