今日は子どものころから季節の行事としてなじんできた七夕です。
(PHOTO BY足成)
が・・・今年の七夕も雨模様のようです。
(この記事は2012年7月7日に「子どもと楽しむ暮らしの歳時記」ブログに掲載していた記事に加筆してアップしています)
季節の豆知識・七夕

一般的には七夕と言えば、笹飾りを作って、短冊に願い事を書いて、晩御飯にはそうめんとちらし寿司という感じです。
そして幼稚園時代の子どもたちは、織姫と彦星の寸劇お話を聞きます。
そういえば今年からは我が家に幼稚園児がいないので、笹飾りを持って帰る人もいない。
久しぶりに笹飾りなしの七夕です。願い事書きそびれてしまったよ。
・・・と大体こんな感じの七夕ですが、日本での七夕は中国の恋伝説と乞功奠(きっこうでん)、日本でもともと行われていた穢れ払いの行事「棚機女(たなばたつめ)」という行事がミックスされたのが、私たちおなじみの「七夕」になっています。
では、ミックスのもとになっている行事について解説します。
芸の上達を願う「乞功奠(きっこうでん)」
中国ではこの日に短冊に歌や字を書いて飾りつけ、書道や裁縫の上達を祈願し、笹飾りとお供え物をして夜空の星に祈りを捧げていました。
この行事を乞功奠(きっこうでん)といいます。
「乞功」は上達を願うこと、「奠」はまつるという意味。
五色の糸や布、金銀の針などを飾ります。
また、後世には楽器や書の道具もお供えしていたそうです。
七夕の短冊は赤・青・黄・白・黒の5色を使うのが昔流です。この5色は古代中国で生まれた陰陽五行説からきています。
陰陽五行説とは陰と陽がバランスを取り合い、生まれた5つの要素(木・火・土・金・水)の五気の働きを五行説を意味します。
そしてこの5色は魔よけの意味があります。
また、サトイモの葉にたまった朝露を集めて硯に移して墨をすると、お習字が上達すると言われています。
そしてその願い事を書いた短冊をなぜ笹に飾るのかは、まっすぐのびる竹に不思議なパワーが宿っているとされ、縁起が良かったからです。
日本では穢れ払いの行事とされていたので、昔は七夕が終わると笹ごと川に流していたそうです。
さすがに現代でこれはできませんけどね。
願い事を書いた笹を捨てるとき、子どもに見られないよう気を遣います。
生ごみと一緒に捨てていたら願い事がかないそうに思えなくなってしまうようです。
なので私は念のため見つかった時のために
「捨てないと、お空の世界に願い事の内容を知ってもらえなくなるから捨てるんだよ」
と言っています。
中国の恋物語~七夕伝説
中国の星伝説に有名な織姫(織女)と彦星(牽牛)の伝説があります。おなじみですね。
これは恋仲だった織女と牛飼いの牽牛が、恋におぼれて仕事をしなくなったことに怒った天帝が二人を天の川で裂いてしまい、年に一度だけ会うことを許したという話。
子どもたちに七夕のお話をするとしたら、まずこの話が定番じゃないでしょうか。
夜空を見上げると織女星(こと座のベガ)と牽牛星(わし座のアルタイル)は天の川の両岸に別れて光っています。
今の時期、プラネタリウムに行くとこの伝説について解説してくれます。どんな星なのかも一緒に解説してくださいますので、星のことをもっと知ってみたい方は一度訪れてみてもいいですね。
さて。。。
日本では七夕の時期ってたいてい梅雨の真っ最中。
子どもの頃よく、ふたりは無事、会えるのかなぁ。。とやきもきしていたものです。
でも、雨が降ってもちゃんと二人は雲の上で会えるから大丈夫なんだって。
雨が降るのは二人の喜びの涙とも言われています。
よかったね(^^)
ちなみにこのふたつの星は昔、農作業のタイミングを計る貴重な存在だったそうです。
七夕伝説ついでネタ
七夕は、本番の七夕デートのほか、七夕イブの7月6日にも意味があるそうですね。
6日は彦星が織姫に会いに行くために乗っていく牛車の洗車をしているそうです。
その時に使われた水が雨となって降るので、6日の夜に降った雨を「洗車雨」と言うそうです。
そういえば男性って、気合を入れるデートの前にはきっちり自分の愛車を洗車しますよね。
今も昔も変わらないのですね(笑)
七夕の食
そうめん
やっぱそうめんでしょ★
7月7日に食べるそうめんは「鬼の腸(はらわた)」というそうです。
いっぽう、そうめんは糸に似ているので、「縫物が上手になるように」という願いを込めて食べるとされています。
平安時代には索餅(さくへい)という縄の形をした菓子を食べる風習があったそうです。
そうめんを食べるのはそこから転じてできた風習だそうです。
夏野菜をお供え

七夕さまは「初物食い」なので、この時期は初物の夏野菜たちをお供えします。
例えば・・・すいか、かぼちゃ、とうもろこし、ほおずき、もも、さつまいも、メロン、ぶどう、枝豆などなど。
とはいえ、今は年中たいていの野菜はあるので、ごく普通に夏野菜をお供えしたりしていますけどね。
幼稚園では毎年、七夕さまの時に上の画像のように、きゅうりやトマト、ピーマンにズッキーニがお供えされていました。
今年もやったのかな。

おまけ:みにぐりの願いごと
小学校の特別支援学級では、七夕の短冊を飾ったそうです。
次男みにぐりの願いごとはふたつ。
ひとつは「ラグビーの試合で優勝したい」おお!
・・・と思っていたらもう一つ。
「アパートを借りたい」
いったい彼に何があったんだろうか。。。。
管理人プロフィール
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2005年9月生まれ高3男子・2009年1月生まれ中3男子・2011年1月生まれ中1女子の3児の母。まだまだ子育て真っ最中なので教育や子育てに関する話題に関心があります。特に発達障害児の育児への関心が高いです。
Webライター+スーパーのパートで生きています。
長男出産前は大学病院のMSW(産科・小児科担当)、その前は精神病院でPSWをしていました。
その他興味関心は世界史と幕末を中心に歴史、ドラマ、映画、J-POPなどエンタメ系、季節の行事、古民家カフェ。
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