8月18日は「高校野球記念日」です。
1915年のこの日、8月18日に大阪の豊中球場で第一回全国中等学校優勝野球大会が開催されました。
第10回には会場が甲子園となり、戦争等の事情で中断されたこともありましたが、1948年に「全国高校野球選手権大会」となって開催され、現在に至っています。
今年は全国高校野球選手権大会として70年目であり、100回目の記念大会でもあり、しかも今日は高校野球記念日と・・・高校野球漬けの日とも言えそうですね。
そんな今日は、以前このブログでも取り上げた、高校野球のマンガについて書きたいなと思います。
(この記事は2009年9月3日に書いた記事「最近のお気に入りマンガ~「おおきく振りかぶって」」をリライトしました)
「おおきく振りかぶって」とは
過去2回(Season1と2)アニメ化されたマンガです。
新設の硬式野球部、部員は1年生ばかり、監督は女性と異例中の異例なチーム、西浦高校野球部が甲子園を目指す話です。
しかも異例はそれだけではなく、超がつくほど気弱なピッチャーというのも異色なところ。
私、野球はほとんど知りませんが(過去にホームランとファウルの違いが判らんと夫に言ったら絶句された)、このマンガだけはハマってて現在も単行本を購入し続けています。
アニメ版「おおきく振りかぶって」を観たのが知ったきっかけ
私がこのマンガを知ったきっかけは、2007年にMBSの夕方5時半からアニメで放送されていたのを見たからです。
ちょうどこの時間って夕食の準備をする時間ですよね。
何気に流していた関西ローカルのバラエティ番組が終わった後、放送が始まるのが「おおきく振りかぶって」
テレビをつけっぱなしにしていると自然と会話などが耳に入ってきます。
当然耳に入ってきました。
どうやらピッチャーの子が昔、いじめられていてすごく卑屈になっているのをキャッチャーの子が「オレが本当のエースにしてやる!!」って言っていて・・・監督はやたら胸のでかい女性で・・・
いったい何?このアニメ??
って思いました。
でもなんか気になるのでちょくちょくながら見していたら・・・
野球の試合の中でものすごい心理戦を展開している・・・
野球が心理戦という意識をあまりしていなかったので(実はあまり野球を知らない)、ちょっと新鮮に感じました。
これ、おもろいかも・・・・♪
その後時は流れて、アニマックスで放映されることを知ったので今度は夫と一緒に見ました。
結果・・・
ハマりました(^^)
「おおふり」ってこんな話
この話は現在単行本として刊行中(2018年8月現在では29巻まで発売)のお話で言えば、野球部ができるまでの話、高校野球県大会が1回戦~3回戦、秋の大会に分かれます。
大会のたびにメンバーも成長していくので、それらを楽しみに読んでいます。
この物語の主人公はピッチャーの三橋くん(とキャッチャーの安倍くん)かな。
三橋くんは中学時代、理事長のおじいさんのコネで「ひいきでエースにしてもらっている」と仲間から無視され続けて、すっかり気弱でいじけた子になっていました。
高校進学の時点でおじいさんの学校を辞め、地元の公立高校に入学。
やっぱり野球が好きだから、野球部のグラウンドに立ち寄ると、監督と数人の入部希望者に遭遇、入部することに。
一方、キャッチャーの阿部くんは、中学時代にシニアでバッテリーを組んでいたピッチャーにさんざん苦労させられ「キャッチャーのサインに首を振るピッチャーは嫌だ」と思っていました。
三橋くんのボールは遅いひょろ球だけれどコントロール抜群。
阿部くんは三橋くんとバッテリーを組みたいと思い、「(自分はひいきでエースにしてもらっていたと思っていた)三橋を本当のエースにしてやる」と決める・・・。という話。
「おおふり」は”異色の野球マンガ”と言われている
この作品って、実はこれまでにあまりないタイプの野球漫画だそうです。
まず、気弱なピッチャーという設定からして異色。いや気弱だけじゃないな、卑屈というテイストも入ってる。
そういえば「メジャー」の主人公吾朗くんは相当気の強いピッチャーだし、私の知っている野球作品で言えば「ROOKIES」の安仁屋も気が強いし、「バッテリー」のピッチャーの子もそうだよな。。。
そんな子が少しずつ自信を取り戻していってます。そんな過程も楽しめます。
また、女性の監督ということや、心理戦に重点を置いた描き方や、高校の野球部の話だけでなく野球部を支える応援団や、球児の母親達の話まで丁寧に描かれていること、運動生理学もところどころに描かれていることも新鮮である、とのこと。
Wikipediaにはこんなことも書かれていました。まさにその通りだと思いました。
「全く新しいタイプの野球漫画」
「描き尽くされたと思われていた野球漫画に新風を吹き込んだ」
「心理主義的描写などではなく、スポーツ漫画にはじめて『関係主義』を全面的に導入したという点に集約されるのではないだろうか」
そしてそのおかげで、私のように野球を全く知らない人が読んでも楽しめたんでしょうね。
実際、このマンガをきっかけに野球に興味を持ったという人も少なくないそうです。
あと、上記のほかの私の好きポイントは、一応作品の主人公はピッチャーの子(三橋くんと言います)ですが、野球部のメンバーや相手チームのメンバーの思いやキャラ、考えていることも細かく丁寧に描かれていて、メンバーにどんな子がいるかよくわかるということ。
しかもみんな個性的。
私個人的にはキャプテンの花井くんや、緊張するとすぐにトイレに行きたくなる栄口くん、最初の試合でスカタンさらしたけどその後の試合でミラクル起こしたクソレフト水谷くんがお気に入りです。(ちなみに同じく「おおふり」ファンの夫に聞いてみたら「天真爛漫な性格で天性の野球の才能がある田島くんが好き」とのことでした)
ブックカバーを外して2度おいしい
あと、この漫画の読みどころがもうひとつ。それはこれ↓
ブックカバーをはずすと、またマンガが!
実はここに番外編として西浦高校野球部のメンバーの日常が描かれています。
なんとなく本編の舞台裏を見たような感じがします。
コミックス「おおきく振りかぶって」
Kindleなら読み放題登録したら無料で読めるみたいです。
以下は1~29巻までのセットです。
ブクログには単行本一冊ずつレビューをつけています(これからつける予定のものも多いですが)。
このマンガを読めば、高校で野球をやっている子がどんな日常を過ごしているのか、垣間見ることができそうです。
野球好きな人も、そうでない人も、スポーツする人の気持ちを体験するつもりで読んでみるとおもしろいと思いますよ。
管理人プロフィール
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2005年9月生まれ高3男子・2009年1月生まれ中3男子・2011年1月生まれ中1女子の3児の母。まだまだ子育て真っ最中なので教育や子育てに関する話題に関心があります。特に発達障害児の育児への関心が高いです。
Webライター+スーパーのパートで生きています。
長男出産前は大学病院のMSW(産科・小児科担当)、その前は精神病院でPSWをしていました。
その他興味関心は世界史と幕末を中心に歴史、ドラマ、映画、J-POPなどエンタメ系、季節の行事、古民家カフェ。
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