夏は読書の季節~。ん?普通は秋かw
いえいえ、子どもたちにとっては夏も秋も読書の季節です。
(PHOTO BY 写真AC)
夏休みの読書感想文の定番、課題図書をチェックしてみました。
課題図書って実は4月ごろには決まっているのです。図書館にはぼちぼち入荷され始めて、すでに図書館にある本もあるようです。
夏休みになると図書館で借りにくくなったり、書店でも購入しにくくなったりするので、少し早めにチェックして、読んでみたくなりそうな本を探しておきましょう。
注:現物がまだ入手できていないので、私もまだ内容は知りません。出版社の紹介文と実際に読まれた皆さんのレビューからどんな本か推測しながら書いています。
小学校低学年むけ(1~2年)
ばあばは、だいじょうぶ
ばあばは、だいじょうぶ | ||||
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字を習い始めたばかりの1年生にも読みやすい絵本から。
いつも「だいじょうぶだよ」といってくれる大好きなおばあちゃんが認知症になって、かわってしまった。
そんなおばあちゃんに主人公のつばさはとまどってしまいます。
ある冬の日の朝、おばあちゃんはいなくなり・・・
認知症介護の問題について、子どもの視点で理解しやすいように描いたお話のようです。
正直、うちの親族にも認知症の者がいるので、皆さんのレビューを読むと、本文さえも読んでいないのに涙が溢れました。
認知症問題に直面するまでは「ボケてしまったほうが何もわからなくて幸せかも」みたいなことを普通に家族で話していましたが、実際に親族が認知症になって、本人とかかわるとあらためてわかったことがあります。
本人もつらいんです。
低学年向け課題図書、私が1冊選ぶならコレです。
なにがあっても ずっといっしょ
なにがあってもずっといっしょ | ||||
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「イヌの目線で描かれた、イヌと飼い主の絆の物語」
と出版社の紹介文にありました。動物好きな子におすすめです。
動物の視点だとこの世界がどう見えているのか・・・人間としても気になるというか、物語なので想像とはいえ興味がありますね。
前出の「ばぁばは、だいじょうぶ」のように涙なしでは読めないかもしれない本が苦手、という子(親も?)はこちらのほうがいいかもしれませんね。
アランの歯はでっかいぞ こわーいぞ
アランの歯はでっかいぞこわーいぞ | ||||
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動物ネタの本、もういっちょです。今度はペットにできるような動物ではなく、ワニのお話。
また、日本製ではなく、アメリカの作家さんが書かれたお話です。
こちらはユーモラス系のお話のようですね。
絵本ナビにもレビューが載っていて、「幼稚園児からも読めそう」とのことなので、まだ自分で本を読むのにも慣れていない1年生や、読書自体に苦手意識があって、それでも宿題で何か読まなければ!ということであればこの本がいいかもしれませんね。
すばこ
課題図書では、各学年向けに4冊ずつセレクトされる中に、必ず1冊はノンフィクション系の本が入っています。
今回は巣箱(すばこ)の歴史について書かれた絵本です。
自然保護のお話も含めて描かれているそうです。
子どもの中には、物語をはじめとした空想の話が苦手な子というのが少なからずいます。そんな子はこんな感じのノンフィクションをセレクトすればいいかもしれませんね。
小学校中学年むけ(3~4年)
くろねこのどん
中学年の課題図書もやはり動物ネタです。
「ようい、ドン」というかけ声をかけるとあらわれる変わったネコと女の子との交流の話です。
きまぐれネコのいかにもなエピソードもみられる、ネコ好きにお勧めな絵本だとのことです。
空にむかってともだち宣言
空にむかってともだち宣言 | ||||
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ミャンマーからの転校生と仲良くなることを通して、ミャンマーのことや、難民のことも学びはめるというお話。
みんなと少し違う子と仲良くなり、クラスである事件が起こって、それをきっかけに自分たちとは違う世界について学ぶというような話というコンセプトの本はこれまでもよく、課題図書に選定されていましたが、今までは大体高学年向けに選定されていましたが、今回は3~4年生向けに選定されたのですね。
主人公が女子のようなので、女子が読みそうな本かもしれません。
耳の聞こえないメジャーリーガー ウィリアム・ホイ
耳の聞こえないメジャーリーガー ウィリアム・ホイ | ||||
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障害の話も必ず課題図書に選定されます。今回はメジャーリーガーの伝記です。
審判がジェスチャーで「アウト」「セーフ」を示すようになったのは、この伝記の主人公・ウィリアム・ホイがきっかけだったそうです。
前述のとおり、中身はわかりませんが、こういう人の話であれば「〇〇だからできない」ではなくて、「〇〇でもできる方法を考えよう」って考えてみようよ、ということを子どもに伝えられることができそうですね。
また、スポ少などでスポーツする子に興味を持ってもらえそうです。
干したから…
とりあえず、表紙が可愛いです。
この本は、世界中の干した食べ物について書かれているそうです。
カエルの干物も載っているそうです。ま、確かに世界中にはカエルを食べる国もあるからね~。
小学校高学年むけ
チキン!
いとうみくさん、連続で課題図書に選定ですね。昨年は中学年のところで選ばれていました。(「二日月」)
今回は、見て見ぬふりのできない、正義感あふれる少女が転校してきたことによって日常が変化していくお話。
「まぁまぁ」「ほどほど」でごまかしてきたことをほじくり出されると「うざい」って思うこと、子どもの世界でも結構あるようで。
最初この話は女子向きかな?と思ったのですが、意外と男子のほうが主人公の男の子に共感しそうですね。
ぼくたちのリアル
表紙イラスト、どこかで見たことがあると思ったら、あさのあつこさんの「バッテリー」の表紙を書いた人と同じですね。
3人の少年の友情物語とのことですが、Amazonレビューでは賛否両論です。ま、読むのは子どもたちだからねぇ。
出版社の紹介文を読んだら、私が一番読みたいと思ったのはこれでした。
霧のなかの白い犬
今年はなぜか動物ものが多いような気がします。
一方で、戦争関係の話がないなーと思っていたら、出てきました。犬が今回の話とどう関係するのかは未読の時点ではわかりませんが、この物語では犬は、主人公ジェシーのおばあちゃんが飼っている犬です。
やがておばあちゃんが認知症になり、昔を思い出してか、何かにおびえるようになります。そこには祖母の戦争の時のつらく悲しい思い出があることを知るようになります。・・・・という話。
今回の課題図書は認知症も複数ありましたね。
転んでも、大丈夫: ぼくが義足を作る理由
パラリンピックアスリートなどの陸上選手や多くの義足を必要とした人々に、義足をつくる仕事をされている臼井二美男さんのノンフィクション。
福祉への情熱とともに、モノづくりへの情熱も伝わってきそうです。
我が家の子供らにすすめるとしたら
さて。
うちの小学校は夏休みの宿題に読書感想文はないのですが、もし、課題図書から1冊選んで読むとすれば私ならどれをすすめるかなぁ。
考えてみました。
1年生まめにゃんには・・・「ばあばは、だいじょうぶ」をすすめたいです。
身近に認知症の親族がいるということもあるので。基本気持ちの優しい子なので、このお話を読んだら、認知症の人の気持ちがわかるようになるかもという期待を込めて。
3年生みにぐりには・・・「耳の聞こえないメジャーリーガー ウィリアム・ホイ」
みにぐりもスポーツをやっているけど、発達の特性上できないこともあるかもしれない。そんな時に「〇〇できないならどうしたらいいか」考えるきっかけになってもらえたらと思います。
6年生ぷちぐりには・・・「チキン!」
きっと「あ~おるおるこんなやつwww」と言いながら読みそうな気がします。
あと、私が読みたいと思ったのはこれ。
「ばあばは、だいじょうぶ」「耳の聞こえないメジャーリーガー ウィリアム・ホイ」「干したから…」「チキン!」「霧のなかの白い犬」「転んでも、大丈夫: ぼくが義足を作る理由」かな。
今度は中高生編をチェックします。
過去の課題図書チェック



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2005年9月生まれ高3男子・2009年1月生まれ中3男子・2011年1月生まれ中1女子の3児の母。まだまだ子育て真っ最中なので教育や子育てに関する話題に関心があります。特に発達障害児の育児への関心が高いです。
Webライター+スーパーのパートで生きています。
長男出産前は大学病院のMSW(産科・小児科担当)、その前は精神病院でPSWをしていました。
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