初めての妊娠だと、ちょっとしたお腹の張りや痛みがあると「赤ちゃんは大丈夫?」と心配になるものです。
ここではかんたんに受診の目安と心配なケースについて掲載します。
(※ここは医療機関のサイトではないので、あくまで参考として見て下さい。なお心配な場合は直接主治医とご相談ください)
お腹が張る
お腹が張る=子宮の収縮
お腹の張りは、子宮が収縮したことにより起こりますが、立ちっぱなしや無理をしたときにお腹が張ることもあります。
妊娠8ヶ月頃になると、朝から大きな子宮を支えていた骨盤底筋群が疲れてくるので、夕方から何度かお腹が張ることがあります。少し横になればほとんどの場合は収まります。
また、おっぱいマッサージをすると子宮収縮が誘発されてお腹が張ってくることもありますので、お腹が張りやすい人は控えたほうがいいです。
マッサージは出産後でも充分間に合います(というか、私が通っていた産院では、おっぱいマッサージの指導は産後入院中までありませんでした)。
このようなお腹の張りは横になったらおさまったり、規則的でない場合や出血・痛みを伴わないなら特に問題はありませんが気になるようなら医師にその旨伝えてもいいでしょう。
症状によっては張り止めの役目になる子宮収縮抑制剤(ウテメリンなどがメジャーです)が処方されます。これらの薬は妊娠中に服用しても大丈夫です。
お腹が張ったときは
・横になって様子を見る:外出中なら座るだけでもいい。(お腹の下にクッションを敷いて横向きに寝転ぶと、ラクです(シムスの体位))
・1時間ほどで収まれば心配なし:なにもなければ通常の生活に戻って大丈夫。
・いつまでも張っていたり、痛みが強くなってくるなど、いつもと違うと思ったらならば産院に連絡を。
このテのお腹の張りは「ゆっくり過ごしてください」という赤ちゃんからのサインのようなものです。ちょっとペースダウンしましょう。
そういえばにゃんこは、勤め先の産科医に「とりあえず妊婦らしい生活を送ってください」と言われてしまったことがあります(^^;)
どんだけ無理しとったんや^^;
痛い
妊娠初期から中期にかけての痛みは、子宮を支えている円靭帯や平滑筋がつれる痛みが多いそうです。
要は大きくなる子宮に筋肉が引っ張られるための痛みが多く、痛みの程度が軽ければ特に心配はありません。
心配のない痛み
妊娠初期
初めての妊娠でお腹の張りがどんなものかわかりにくくて痛みに敏感に反応する人もいるそうです。にゃんこも多少その傾向はありました。
また、卵巣がはれて痛みを感じることもありますし、便秘がひどいとお腹が痛むことがあります。
妊娠中期
子宮筋腫を持っている人は筋腫が虚血状態になった時に痛みがあることも。
妊娠後期
後期になると下腹部の恥骨や足の付け根に痛みを感じることが多くなります。
これは赤ちゃんが骨盤内に下がってくるための痛みなので心配はありません。(産まれるまでの間が痛だるいですけどね^^;)
妊娠37週以降での規則的な痛みは前駆陣痛と思われます。だんだんと間隔が短くなれば・・・いよいよ本番です。
心配な痛み
心配な痛みとは、簡潔に言うと
周期的な痛み ・ 激痛 ・ 今までにあった胎動がなくなった
このような場合は受診が必要になります。
妊娠初期
お腹の激痛:子宮外妊娠や切迫流産の可能性も。すぐに受診すること。
★胎児ばかりでなく、ヘタをすればママの命にかかわります。
妊娠中期
・お腹の張りがひどい
・お腹が板のように硬くなる
・胎動を感じない
・目がちかちかする
・頭痛や胃痛を伴う
このような場合は深夜であろうがとにかく受診してください。
常位胎盤早期剥離といって、胎盤がはがれてしまう病気の可能性があります。こんな場合は赤ちゃんの命が危なくなります。
妊娠後期
・朝からお腹が張る
・一日に10回以上もお腹が張る
・出血を伴う
・下腹部の痛みを伴う
・色のついたおりものをともなう
・破水らしい水が降りた
このような症状の場合はとにかく受診。おそらく入院の用意も必要になるでしょう。早産の可能性もあります 切迫早産
受診するなら
以下の項目を把握して病院に連絡しましょう。
いつから痛いのか
どの部位が痛いのか
吐き気があるのか
規則的な痛みかそうでないか
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