切迫流産とは
妊娠22週未満で、流産の兆しはありながら子宮頚管はまだ閉じていて妊娠継続が可能な状態を言います(出血やお腹の痛みなどの兆候から流産しかかっていると思われる状態)。
こんな名前がついていますがこの段階ではまだ流産は始まっていません。名前にビビる必要はないですよ(楽観しても困りますが・・・^^;)
切迫流産と言われたら
症状:少量の出血、お腹の張り
超音波検査で心拍を確認できれば流産になる可能性は低くなります。
子宮頚管無力症がある場合は内診で子宮頚管の長さをチェックします。短くなっていれば流産しやすくなります。
医師から「切迫流産」を言われたら 安静にするのが基本。その上で超音波検査にて経過を確認しなが様子を見ます。
症状によって止血剤や子宮収縮抑制剤が処方されたり点滴したりします。
生まれてくる赤ちゃんが元気かどうか気になるところだと思いますが、切迫流産を経験しなかった赤ちゃんとほとんど変わるところはありません。
にゃんこは妊娠中、何度も「切迫流産」「切迫早産」と言われましたが、生まれた子どもはいたって元気で、乳児時代は風邪とあせも以外に病気をしないぐらいでした。
むしろ、「お腹の中で困難を乗り越えたということでかえって元気かも」ぐらいの前向きな気持ちでいたほうがいいと思いますよ(^^)
切迫早産とは
妊娠22週以降37週未満に早産の兆候がある場合をいいます。具体的には、子宮頚管が開いてきて、赤ちゃんが出てくる危険がある状態のことです。
・朝からお腹が張る
・一日に10回以上もお腹が張る。休んでも治らない。
・出血を伴う
・下腹部の痛みを伴う
・色のついたおりものをともなう⇒悪臭のある黄色いおりものがあれば感染症の可能性大
・破水らしい水が降りた
さらに息苦しい場合は常位胎盤早期剥離の恐れもあるのですぐに受診を
以上のような兆候らしきものがあったらすぐに受診、NSTと内診で状態確認をします。
子宮に何らかの負担がかかっていることから起こります。
たとえば・・・
1)感染に関係がある(絨毛膜羊髄炎や前期破水など):感染が起こると子宮収縮や破水、出血を引き起こすため
2)子宮の物理的な問題(多胎、子宮頚管無力症、子宮筋腫など):子宮の限界を超えたら妊娠継続できなくなってしまうため
3)母体の問題(妊娠中毒症、妊娠糖尿病など)
4)胎盤や羊水の問題(前置胎盤、常位胎盤早期剥離、羊水が極端に多いか少ないなど)
5)赤ちゃん側の問題 など
切迫早産といわれたら
やはり安静。
妊娠37週目までは赤ちゃんが育ちきっていないので、妊娠継続できるような処置(切迫早産の原因によって違いますが、子宮収縮抑制剤や抗生剤など)を行います。
それでも早産が止められない状況になれば周産期センターに搬送された上での出産となります。
予防のポイント
・感染症を防ぐ(おりものの色やニオイの変化に気をつける。口腔ケアをしっかりと。疲れたらすぐ休む。)
意外と放置しがちなのが虫歯。遅くとも妊娠中期には歯医者さんでケアしてもらいましょう。
安静について
安静もさまざま。まずはどの程度動いてイイのか主治医に確認が必要です。
自宅で安静
確認チェック表
家事(洗濯・掃除・炊事など細かい範囲で聞いておいたほうが不安になりにくいと思います) | |
シャワー・お風呂(湯船に使っても大丈夫か・シャワーのみか・シャワーさえダメか など) | |
階段の上り下り | |
散歩 | |
近所へのお買い物 |
余談ですが、我が家の場合エレベーターなしの2階が自宅なので、階段の上り下りが禁止となったら外出禁止と同じです(涙)
入院安静
たとえばこんなケースだと入院安静になります。
点滴による薬物治療が必要な場合
症状によって緊急手術になるかもしれない場合
自分の世話をしてくれる人が近くにいない場合
自宅安静でも症状が改善しない場合 ・・・など
入院安静の段階
重 | ベッド上で安静:トイレもベッド横のポータブルトイレにて。 |
トイレ・洗面のみ移動可 | |
病棟内のみ移動可 | |
軽 | 産院内移動可:売店での買い物もOK。シャワーもOK |
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