先日、図書館の絵本コーナーを覗いたら、戦争関係のコーナーができていました。
夏休みになると必ずできるのが課題図書のコーナー(でもたいていほとんどの本が貸し出し中になっていますが)、戦争関係のコーナーですね。
私は今回、昨年FBで大学時代の友人に教えてもらった絵本を借りてきました。
一つの花
一つの花 | ||||
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小学校の教科書に載っていたお話だそうです。
戦時中の貧しい時代、幼い女の子・ゆみこはいつも「ひとつだけちょうだい」と言ってました。
おとうさんが戦地にいくのを見送りに行った日に、おとうさんからいちりんの花をもらいます。
「さあ、一つだけあげよう。一つだけのお花。だいじにするんだよう……」
結局お父さんは戦死。10年後の母と子の様子が描かれていて物語は終わります。
作中には「お父さんは戦死」とは書いていません。
でも、10年たっても帰ってこないということはそういうことなんでしょう。
夫が小学生の頃、この話が教科書に載っていて、習ったそうです。
「おとうさんはどうしたのでしょう?」ってみんなに意見を言わせていたとのこと。
ほとんどの子が「戦死した」と答えていたけれど、なかには「会社に行っている」と答えた子もいたそうな。
その話を聞いて私は夫に
「ひょっとしたらさー。フィリピンかどっかで生き残ってて、現地に嫁と子がいるとか、生きてるってことはないんやろうか。それとかシベリアで抑留されててもうちょっとしたら帰ってくるとか・・・」と言ったら
「アンタけっこう前向きやな(笑)でもこのお父さん、身体が弱かったのに徴兵されて行ってるから、戦局が悪くなってからやから・・・行かされたとしたら沖縄とかサイパンとか生存率の低い戦地やから・・・難しいな」
がっくし・・・。
そう思うと、おとうさんは「ちいさなおかあさんになってごはんをつくる」ゆみ子の姿を見たかっただろうなぁ・・・と思って思わず涙。
そうか、このお話は高学年向きか。
低学年にはまだ、この話の意味はわかりにくいだろうな~~~。
(追記2020/7/5)
小学4年の教科書に載っています。
我が家では長男・次男とも国語の時間に習い、今年は末娘が音読の宿題として取り組んでいます。
ひろしまのピカ&かわいそうなぞう
戦争の話をわかりやすくするにはやっぱりこの辺のお話になるんでしょうか。
ひろしまのピカ | ||||
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とか、
かわいそうなぞう | ||||
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あたりでしょうか。
私たちは広島県在住ではないのですが、私たちの住む市では毎年8月6日は市内の幼稚園・小学校・中学校は全児童・生徒の登校日になっています。
そして、平和についてのお話があります。
親だけでこういうまじめな話をするのはけっこう難しいなと思う中、学校でわざわざ登校日を作ってくれて平和についての学習の機会を持ってくれてありがたいと思っていたのですが・・・なんと今年は、体育館の耐震工事のため中止だと!
私個人的には、戦争の悲惨さだけを伝えるのはおかしいと思っているので、できればいろんな視点から「戦争よりも話し合いや交渉をすべき」ということを伝えたいのですが、まだ小さい子どもたちにはこういう話のほうが心に刺さりやすいから、こういうアプローチをしたほうがいいんでしょうね。
また近々、子どもたちと戦争に関する話をしようと思います。
なにか気づきがあればまたブログに載せますね。
ちなみに昨年の全校登校日のお話はこちらに載せています
コメント
「一つの花」、うちの長女の(小4)の教科書に載っていました。
先月やったばかりです。
(夏休み前にこの題材を扱うというのは、終戦記念日などを
意識して・・・なのかもしれませんね。)
ayanさんこんにちは。
そっかー「一つの花」は今も4年生で習うんですね。
お子さんがどんな感想を持たれたか、また機会があれば聞かせてください(^^)