【男の子育児本】脳科学おばあちゃんの育児法。女の子ママにもおススメです

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脳科学おばあちゃん久保田カヨ子さんの男の子育児に関する本をずーーーっと読みたいと思っていて、やっと読むことができました。

これまで読んだ男の子育児本は、母親が「男の子って理解できない!!」という悩みに答えるような感じで書かれているものが多かったのですが、久保田さんの本は脳科学に基づいたオリジナルの育児法が書かれているという感じです。

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カヨ子ばあちゃんの男の子の育て方

私が久保田カヨ子さんの育児について知るきっかけになったのは、もう終了してしまった番組「エチカの鏡」に登場されたことから。

脳科学に基づいたすごく理にかなっている育児法と思えたので、番組で放映されていた7カ条については参考にしていました。

<参考:久保田カヨ子さんの脳科学育児7か条・新7か条>
■7か条
1)オムツを替えるときは必ず声をかける
話すことはできなくても表情は見ているし、声を聴いている

2)「いない いない ばぁ」は1日に5回以上やる
視線を集中させる。また、「これから何が出てくるのだろう」という期待感を持たせるのが前頭連合野の活性化につながる。

3)子供の服はカラフルなものを着せる
色彩感覚を身につける

4)なるべくおんぶする
親と同じ目線(世界)を体験させる

5)幼児語を使わない
幼児語→正しい言葉を覚えるのは2度手間

6)箸や鉛筆などはいきなり持たせず、まず正しく使っているのを何度も見せる
マネをさせることが脳の刺激になる。ただし、見せるときは子供の背後から(子供に向かうと左右逆になる)

7)どっちが好き?と質問する
脳を使ってどっちが良いか「決断」させる訓練。

■新7か条
1)親が「ストップ」と言ったら行動を止める訓練をする
NO GO(ノーゴー)行動を覚えることにより危険回避行動を養う

2)ガラガラはゆっくり動かして使う
幼児は遠視で早い動きは認識できないため、遠くからガラガラを近づけて、目線が集中したところ(子供の焦点が合ったところ)でゆっくりと動かす。
(そういえばこの動き、1ヶ月検診の時に助産師さんに習ったな)

3)生後1~2ヶ月のうちにストロー飲みを覚えさせる
吸う力を養うことで呼吸や口、舌を鍛え、呼吸や発声を養う

4)話す時は視線を合わせ、言葉と表情で伝える
親の発声と表情から感情を読み取る力を養う

5)できるだけ多くのにおいを嗅がせる
いいにおいもイヤなにおいも感情(脳)に作用する

6)紙をたくさん破らせる(新聞紙など、できるだけ細く)
指先の鍛錬(手先の器用さ)と物質の構造を理解する能力
(紙が破りやすい方向など)

7)テレビはどんどん見せる
テレビのまねをすることでミラーニューロンを刺激する。
とはいえ長時間見せすぎはダメ。 1時間見たら15分休憩しないと脳が疲れる。
また、一人でボーと見せないで親も一緒に見ること。

今回のこの本も、普段気にしていたことについて参考になることがたくさん。

子どもの運動能力についてや、生活リズムについて、「待つ」こと、指先の器用さ、数字のセンス等々・・・。

これらを脳科学を駆使してどう育てるかについて書かれています。

男の子に限らず、すべての子どもに参考になる本

著者の久保田さんは、実生活では男の子2人のおかあさんでした。

そのことや、久保田さんのもとに届く育児相談が、男の子に関するものが多いことからこういった男の子育児本が出版されたのだと思いますが、内容は女の子にも役立つのではないかと思います。

私が特に気になったのは、例として取り上げられていたオーストラリア人の親子の話。

久保田さんが飛行機に乗るために空港で搭乗待ちをしていた時のことだそうです。
男の子(5歳)と女の赤ちゃんを連れたオーストラリア人の母親がいました。

その母親は待ち時間の間に体を動かして遊べといい、狭い通路を歩き回らせていました。
また、泣いた赤ちゃんをあやさないで泣かせていました。

多くの母親は、公共の場で子どもが歩き回ったり、赤ちゃんが泣いていたら、子どもを制止しようとしたり、赤ちゃんが泣かないようにあの手この手であやしたりしますが…

その母親曰く、「機内で泣かれるよりまし」と。

確かに、いつだったか「赤ちゃんの泣き声に我慢が出来ない」と機内で大騒ぎした漫画家がいたってtwitterで話題にもなっていました。

そして5歳の兄のほうには「今のうちに暴れておけ。そのうち暴れられなくなるから」

そして飛行機へ。その後子どもたちはどうしたかというと…

あかちゃんはさすがに疲れたのか泣きやみ、そのうち寝ちゃったようです。

お兄ちゃんは飛行機に乗る前にさんざん動き回って気がすんだのか、静かにパズルやおもちゃで遊んでいたそうです。

こんな感じで、騒がれては困る機内を乗り切ったそうです。

このエピソードに久保田さんのコメント

この母親は、わが子の静かにできる限界と日頃の生活ぶりをよく把握している。
幼児は泣き、動き回ることを認めたうえで、周りに迷惑にならない方法を心がけた

と。

子育てにおいて一番しなければならないことは実は「子どもをよく観察すること」。
その上で子どもの特性を理解してしつけたり、上記の例だと静かにさせたりすべきかなぁと改めて思い返しました。

もちろんこれは、男の子だけでなく女の子も同じこと。

本書全般、タイトルと違い「男の子は…」的な記述が少なかったです。
そういう意味ではこのタイトルは「ん??」と思ったりもするのですが・・・^^;

科学で子どもは育たない

この本では、脳科学に基づいた子どもの能力の育て方について教えてくださっていますが、いっぽうこんなこともおっしゃってます。

忘れてはいけないことは、科学で赤ちゃんは育たないということです。

親のさまざまな価値観をどのように子どもへ伝えて(刷り込んで)いくか、

親子の絆をどれだけ太く確かなものにしていくか、それが子育ての醍醐味と考えます。

子どもに体当たりして、失敗して、また学べばいいんです。

あなたの育児のやり方でいいんですよ。

だって、誰の子でもない、あなたの子じゃないですか。

マニュアルとテクニックで子育てはできないし、「本に書かれてあった」からといって、その子育てがどの子にも当てはまるとは限らない。

それこそ久保田さんの言うとおり、体当たりするしかないのでしょうね。

この本は脳を活性化する技術的なお話はかなり参考になります。

でも、参考にしても、鵜呑みにしてはいけないと久保田さん自身に言われている気がします。

目の前の子どもと向き合って育児するという姿勢だけは忘れないように

実は久保田さんが言いたいことは、こういうことなのかもしれません。

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