ラグビーってどんなプレイをするのか?
それを知るには観戦するのが一番ですが、観戦の際におさえておくとわかりやすいおおまかなプレーの流れについて解説します。
開始はキックオフで
ゲームの開始またはハーフタイム後のゲーム開始は、どちらかのチームのキックオフから始まります。
キックが飛ばなかったり、あらぬ方向に飛んでしまうと、ボールがどこに落下したか、どこで停止したかでその後の処置が変わりますが、10メートルラインからゴールラインの間に落下すれば競技続行。
スタートです!
とにかくボールを前にすすめる
ラグビーのプレーはいわゆる「陣取り合戦」。
自陣を拡大し、さまざまなプレーを駆使しながら相手陣のインゴールにトライすることを目指します。
プレーには大きく分けて3種類あります。一般プレー、密集プレー、セットプレーです。
一般プレー
・ラン
ボールキャリア(ボールを持っているプレーヤー)はインゴールに向かって前進します。
・パス
基本中の基本プレーです。
小学生チームも普段の練習は「まずはランパス(走りながらパスをつなげていく)から」。それぐらいの基本。
そしてラグビーの鉄則「ボールを前に投げない」
常にボールを持つプレーヤーが先頭にいないといけません。
後ろのプレーヤーにパスをつなぎながら前へ前へと進みます。
また、パスにも「飛ばしパス(ラインを形成するプレーヤーを一人飛ばしでパスする)」や「クロス(ラインでボールを回している時にボールを持ったプレーヤーに交差するよう走りこんでパスを受ける)」など、さまざまな方法があります。
また、相手方に故意にあたることもOK。
相手を弾き飛ばしたり、手でハンドオフ(つき飛ばしたりはねつけたりといったことを手で行う)しながら前進することも可能です。
・キック
前にパスはできませんが、前に蹴るのはOKなんですよね。
キックは手っ取り早く自陣を広げるには有効なプレーです。
自陣に攻め込まれたあと、マイボールにできたら即、キックというプレーをよく見ます。
そんなことしたら相手チームにボール取られちゃうんじゃないの?
素人目にはついそう思ってしまいそうですが、仮にとられたとしても、まずは自陣をたっぷりとることでゲームを有利にすることが可能だし、取り返せばいいんです。
また、慣れれば味方プレーヤーが走りこんで取れそうな場所にボールを落とせるようキックをすることも可能。もちろんテクニックが要りますが。
親バカですみませんが、次男坊が一度、仲間のキックボールの落下先に、今までに見たことのないようなスピードで走りこみ、そのままトライしたことも。
こういうこともあるので、キックが出ると「おおっ、この先どうなるんだろう」と思うことがあります。
密集プレー
ボールを持ったプレーヤーが相手と接触するとおこるプレーです。
・タックル
ボールを持つ相手プレーヤーを捕まえて地面に倒すプレーです。
ただし、ボールを持っていないプレーヤーにタックルしてはいけません。危険プレーになります。
ノーボールタックルとして反則となります。
・ラック
地面にあるボール周辺で、立ったプレーヤーが密集した状態をいいます。
ラックが成立したら、ラック内のボールを手でかき出しては×。足でかき出します。
ボールがラックから出た時点でラック終了。
・モール
ボールを持ったプレーヤーが相手に捕まえられた時、味方一人または複数人がサポートに入って、捕まえられたプレーヤーにバインドしたときに成立します。
成立には最低3人必要で、いずれのプレーヤーも立った状態で、プレーヤーがボールを手で持っている状態のときにモールが成立します。
ちなみにモールで前進してトライが一番盛り上がります。
セットプレー
どちらかのチームが得点を入れた後や、ボールがタッチとなった場合など、何らかの理由でレフリーが笛を吹いた後に再開されるプレーのことです。
・スクラム
ノックオンなどの軽微な反則の後に行われるセットプレーです。
両チーム各8人が組み合ってお互い押し合うのをスクラムといいます。
フォワード8人が組合い、1列目(フロントロー)が頭を組み合ってトンネルを形成します。
そしてスクラムハーフがボールを投入し、両フロントロー(主に真ん中のフッカー)がボールを足でかき出します。これをフッキングと言い、自チームがボールを獲得できるようかき出します。
ちなみに小学ラグビーでは3人が肩を組みあって立つのみで、スクラムハーフがボールを投入します。
中学ラグビーではフロントロー3人、セカンドロー2人でスクラムを組みますが、押し合うことはなく組んだ状態でスクラムハーフがボールを投入し、ボールを取り合います。
高校ラグビーでは8人でスクラムを組みますが5m以上押すことは禁止されています。
・ラインアウト
試合中にボールがタッチになった場合、ラインアウトで試合を再開させます。
小学生のラグビーではただ、ボールを投げ入れるだけですが、中学生以降のラグビーでは、ラインアウトに参加しているプレーヤーが仲間を持ち上げてボールを獲る(キャリー)ことができます。プロップがロックを持ち上げる役割を負います。
・リスタートキック
再度キックオフから試合再開します。
得点のパターン
まずはおなじみ
トライ(5点ゲット)
相手側のインゴールにボールを運び、ボールを地面につける・ボールを押さえることでトライになります。
最も高い点が取れる得点方法です。
ボールが地面についていないとトライ扱いにはなりません。
そのため、トライさせそうなチームはトライしそうな相手プレーヤーがもつボールの下に手を入れよう、入れようとするんです。
コンバーションゴール(2点ゲット)
トライが得られると、ゴールキックでゴールするチャンスが与えられます。
キックの場所はトライを決めた場所の延長線上となるので、トライの場所によっては入れにくい等があるそうです。
ちなみにトライを決めてから90秒後までにキックしないと、キック禁止になります。
Hポールにボールを入れることができれば成功!
ドロップゴール(3点ゲット)
通常のプレー中にドロップキックによりゴールすると3点入りますが、よほどの何かがないとあまり見ないプレーです。
「それぐらいならみんなでトライをとるほうが高得点が得られる」からです。
ペナルティゴール(3点ゲット)
ペナルティキックによりゴールキックが成功すると3点ゲット。
試合終了はノーサイド
試合終了後は結果や内容に関係なくプレーヤーはチームメイト、相手チームのプレーヤー、マッチオフィシャル、試合に参加する人たちに対してリスペクトや感謝の気持ちを忘れてはいけない、としています。
お互いの健闘を称えあい、最後は皆同じラガーマン、仲良くしようぜ、といったところでしょうか。
今回戦ったチームの誰かが、いつかはチームメイトになってともに戦うことになるかもしれません。そんな楽しみも秘めています。
投稿者プロフィール
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高2長男、中2次男、小6末娘の3人の母。
パートとライティング、ブログ運営の3足のわらじを履いてます。
長男(FW)は小学3年から、次男(SH)は幼稚園年長からラグビーを始めました。
私自身はまったくのスポーツ音痴なので、小学生時代からのラグビーファンの夫と、長男次男、ママ友たちに教えてもらいながらラグビーを楽しんでいます。
「子どもがラグビー始めたけれど、私はラグビーなんにもわかんないよ~」な親御さんたちの力になれると幸いです。
◆当メディアはAmazonのアソシエイトとして、適格販売により収入を得ています。
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