ここでは「鬼滅の刃」のなかでも「遊郭編」についてレビューします。
原作では8巻の終わりぐらいから11巻の話になっています。
※メインのレビューは原作未読の人向けに書いています。読んだ人向けのレビューはブクログに単行本一冊ずつまとめていますのでそちらをご参照ください。
「鬼滅の刃」遊郭編あらすじ
蝶屋敷がなんだか騒がしい。
何事かと思えば音柱・宇髄天元さんがアオイちゃんと3人娘の誰か?を連行しようとしている様子。
これは大変!と炭治郎が止めに入ると柱曰く、「吉原に鬼の気配がある。偵察に3人の嫁を送ったがいずれも音信不通になってしまった。任務にあたってほしいので連れて行く」とのこと。
それならば俺たちが行きます!と炭治郎・善逸・伊之助が女装してそれぞれ疑わしい遊郭に潜入することに。
3人は下働きをしながら様子を探る日々。
ある日、花魁に扮して潜伏していた鬼・堕姫(だき)がいたことを突き止め、戦いとなり吉原は戦場に。
音柱・宇髄や禰豆子も参戦し、あともう少しのところまで追いつめたが、鬼は堕姫だけではなかった・・・。
「鬼滅の刃」遊郭編見どころ
個人的に感じる「鬼滅の刃・遊郭編」の見どころを紹介します。
かまぼこ隊の女装姿
まぁ、導入は笑いからということで、序盤の見どころは遊郭に潜入するために女装した3人。
伊之助は美形だし、炭治郎も善逸も見たところブサイクではないはず。
なのになぜ・・・(^^;)(^^;)
と嘆きたくなるぐらいのブサイク3人娘に仕上がっています。
おそらくこれは天元様や炭治郎らの化粧が下手というわけではなく、潜入したい遊郭の遣手(やりて=遊郭の遊女のお世話をする役割の人)に確実に売り渡せるように、他の遣手から交渉されないようにするためだったのではと推測。
また、潜入した後の3人の扱いや働きっぷり?も注目です。特に善逸ww
天元様と3人の嫁の関係
上記のブサイク3人娘、正直、どこの遣手も「さすがにこの器量では・・・」という反応だったのですが、無事目的の遊郭に潜入成功できた理由は音柱・宇髄天元様にあります。
とにかくめっちゃイケメン♡♡♡
普段は頭にターバンを巻いて、顔には妙なプリントがされていますが、これらをとったらめっちゃ素敵(♡▽♡)
遣手のおばちゃんたち、天元様のイケメンっぷりについ、ポーーーーとなっちゃって引き受けちゃいました。
そんな天元様には嫁が3人(雛鶴、まきを、須磨)います。これは天元様がイケメンだから選び放題だった、というわけではなく、忍びの掟にそのような決まりがあるそうです。
そしてこの嫁と天元様との約束(命の順番の話)や、嫁同士のやりとりにぜひ注目してください。
特に嫁3人の関係は天元様を慕うという思いを中心に結束している、素敵な関係に見えました。
天元様も含めて、運命共同体という感じです。
堕姫の艶姿
花魁になって潜伏していた鬼・堕姫が美しいのも見もの。
花魁姿から本来の堕姫の姿に戻った時のコスチュームが今風のランジェリーでかなりセクシーです。
イメージとしては蜷川実花演出、という感じ・・・と私は思っていたのですが。
アニメ版ではどんな風に演出されるのだろうと楽しみです。
さらなる成長を遂げた炭治郎たち
遊郭編では炭治郎、善逸、伊之助も成長したなと感じられます。
まず炭治郎はこれまで鱗滝さんから伝授いただいた水の呼吸がどうも身体に合わないよう。ヒノカミ神楽のほうが身体に合うことが分かってきましたが、前回の戦いだった無限列車ではまだまだ技に身体が追い付かず、連発もできない状態でした。
それが今回は・・・。
戦いながら強くなっていく主人公たちを見守りながらストーリーを読みすすめるのは楽しいですね。
鬼たちの哀しい過去
鬼滅の刃と言えば、いわゆる敵役の事情やつらい生い立ちや悲しい過去についても触れ、単純な勧善懲悪ではないところも魅力です。
今回の鬼も壮絶な過去を背負っています。しかも炭治郎は戦いの最後に「自分も闇落ちしていたら彼らのようになっていたかもしれない」と感じます。
鬼の過去の回想シーンはこれまでの鬼たちよりも惨く悲しい。
私の感想
実は最もアニメ化を楽しみにしているのがこの遊郭編です。
序盤は笑い、バトルシーンではハラハラし、最後には涙なしでは見られないような王道な展開ではありますが、
派手派手だぁ!の天元様のド派手なバトルに堕姫の艶姿、原作を読んでいる時も、アニメだったらどんな風に演出されるのか楽しみでした。
そして私の大好きな天元様のセリフ。
俺は派手にはっきりと命の順序を決めている。まずお前ら三人。次に堅気の人間たち。そして俺だ。
ここは注目です!天元様カッコイイです。「俺は神だ」て言ってる変な人ではありません!
そういえば・・・倒したのは上弦の鬼のはず。
ということは・・・遊郭編の最後になるのか?それとも次の刀鍛冶編との間の話になるのか?
恒例・無惨様のパワハラ会議。
こちらもお楽しみに(^^;)
「鬼滅の刃」レビューページ
遊郭編が読めるのはこの巻
「遊郭編」のはじまりといっても、8巻はラストの1話が遊郭編というだけで実質は無限列車編の巻です。
この話で見る限り天元様は・・・ただの変な人にしか見えなかった・・・www
いよいよ本編です。
遊郭に潜入、上弦の鬼登場。
戦いはさらに過熱。
戦いを通して炭治郎も禰豆子もパワーアップ・・・したものの。
やっかいなことに鬼もパワーアップ。
この巻に天元様の命の順番の話が登場。
10巻よりさらに過熱。
後半には鬼たちの人間として生きていた頃のエピソードが出てきますが、壮絶です。
アニメ開始までにと思い、読み返しながら今回のレビューを書きました。
世間では「無限列車編」ネタでもうすでに大騒ぎしていますが、「遊郭編」はこんなもんじゃないよと言いたいです。
ストーリーを知らない人向けに書いたのでかなり奥歯にものの挟まったような書き方になってしまいましたが、可能であればぜひ本編を読んでみていただきたいです。