美術部の部員さんや芸大生、いえ、そうでない方も注目の芸術系スポ根マンガ(?)
2020年にはマンガ大賞2020、第44回講談社漫画賞一般部門を受賞したことで注目、2021年にはアニメで観ることができました。
また、YOASOBIの曲「群青」のモチーフになった作品としても知られています。
「ブルーピリオド」基本情報
- 連載誌:「月刊アフタヌーン」講談社
- 連載期間:2017年6月24日~(連載中)
- 2020年 マンガ大賞2020受賞(2019年にもノミネート)。講談社漫画賞一般部門受賞。
- 2021年秋 アニメ放送(2021年12月まで)
マンガ大賞に関しては、同じ年にライバルとなったノミネート作品に「SPY×FAMILY」「ミステリと言う勿れ」「チェンソーマン」といった人気作・話題作がありました。これらを押さえての受賞(!)
ジャンルとしては前述した通り、芸術系スポ根マンガ、と言っていいでしょうか。
個人的には文学YouTuberベルさんの本棚にもちらっとうつっていたことや、漫画賞受賞と知った時から気になっていたマンガです。
「ブルーピリオド」ストーリーについて
ストーリーの序盤では主人公・矢口八虎は高校2年。八虎は一見金髪でチャラい系っぽい高校生。基本何でも器用にそつなくこなし、学業成績も優秀。
そんな八虎がある一枚の油絵に心を奪われたのをきっかけに美術に興味を持ちだします。
そこで美術の時間に何気に描いた渋谷の朝の風景。自分にとっては渋谷の朝は青い。
青い渋谷の風景が自分は好きだという思いを表した水彩画を友人に共感してもらえたことから心は動きだします。
言語じゃない思いを分かってくれた人がいた!そこにおもしろさを見出し、美術部に入部、唯一の国立の芸術大学・東京藝大を目指します。
その後は東京藝大を目指し現役合格し、本格的に芸術と向き合いながらの苦悩と葛藤が描かれます。
もちろん主軸は主人公視点ですが、そんな苦悩と葛藤と戦っている美術部員や予備校仲間、芸大の学生仲間の群像劇でもあります。
コミックスは何巻まで出ている?
コミックスは現在で10巻。9月22日にに11巻が発売されました。
追記2022/9/1812巻まででています。
- 導入~高校美術部(1巻)
- 芸術予備校編(2~3巻)
- 受験編(4~6巻)
- 東京藝大一年生編(7~10巻)
- お絵かき教室編(11巻)
- 芸術集団編(12巻~)
という感じでしょうか。受験だけで3冊・・・。それだけ藝大の受験って特殊ということもありますが、受験での苦悩が藝大入学からの苦悩との違いが生きてきたのかもしれませんね。
「ブルーピリオド」のここが魅力♬
実は私、元美術部員(厳密にいえば放送部とのかけもちでした)。
主人公ぐらいもっと真剣に絵と向き合ってみたらよかったなぁと思いながら読んでいます。
特に序盤、1~2巻あたりは上達のコツなども時々登場していて参考になりそうです。
7巻以降の藝大編になると、表現に関する苦悩がこれでもかというぐらい描かれていて、表現を生業とする人にとってはわかる部分も多そうです。
主人公の八虎くん以外にもなかには芸術を続けることからドロップアウトしたり、藝大受験に落ちた子たちもいるのですが、そんな子たちの苦悩も読み込んでいけば胸が痛くなってきます。
一方で豪快なキャラも少なくないので、そのギャップもまたおもしろかったり。
ブクログに巻ごとのレビューを掲載しています
読書記録を兼ねて、1巻読み終わるごとにブクログにその巻の概要と簡単な感想程度のレビューを書いています。
私の推しキャラ
マンガを読むと必ず推しキャラを作ってしまいます。
「ブルーピリオド」にはユニークな登場人物がたくさん出てくるので絞るのに悩みますが、先生キャラに”推し”が多いかも。ここで取り上げた以外には大葉先生も好きです。
ユカちゃん
2巻の表紙に登場していますね。カワイイ女の子みたいですが、男の子です。
本名は鮎川龍二。「あユカわ」で「ユカちゃん」です。
高校編で登場する美術部員の一人。
八虎が美術に興味を持ち始めた際に美術部に入部するきっかけを作った人です。
ミニスカで跳ね回るユカちゃんがかわいい。ですか彼自身も悩みを抱えていて・・・。
そんな話が本篇4巻~6巻で登場します。
佐伯先生
高校の美術部顧問の先生。優しそうですが指導内容はけっこう手厳しいです。
にっこり笑いながら痛いところを突く、という感じ?
美大受験の現実と厳しさを教えつつも、美術部員のみんなをおおらかに見守ってくれています。
1巻に登場した佐伯先生の指導内容が美術初心者にはかなり参考になる話が多くて「おお!」と思ってしまいました。
11巻でも登場します。
高校編での佐伯先生と変わらないのが嬉しかったです。
猫屋敷先生
東京藝大編に登場する、油画科1年の担任。
猫屋敷って名前だけに、見た目の雰囲気もにゃんにゃんな感じの人ですが、作品に対するコメントが鋭すぎる。
読みすすめている限り、猫屋敷先生は「自分の持てるものすべてを使う・出し切って表現」することが芸術、という考え方のようです。
力の出し惜しみをするのが嫌いなようで、まだ全力を出せてないように見える世田介くんに対して特に厳しい。
「うまいのは分かったからさ 頭使ってよ 君にこういうの求めてないから」とか
「このままじゃ君、何者にもなれないよ」なんて言い放つ。
この時は世田介くんに「何者かになる権利はあっても義務はない」って言い返されてしまいますけどね。
ひょっとしたら「何者かにならなければならない」みたいな強迫観念と言うか、コンプレックスを持っている人なのかもしれないなぁと思っています。
その他、彼氏の愚痴を話す女子学生にも
「そのプライドって作品よくするより大事?」なんて言っちゃったり。
何か気になる。現在進行形で一番注目したいキャラです。
「ブルーピリオド」をコミックスで読むなら
とりあえず読んでみたい人にはコミックレンタルがおススメです。
>>1冊95円のDMMコミックレンタル!
>>コミックレンタルGEOオンライン
ちなみに私は、自宅近くのGEOの店舗でレンタルすることが多いです。
「ブルーピリオド」をアプリで読むなら
電子書籍アプリの定番、Kindle&楽天Kobo
KindleやKoboで1巻ずつ買い集めるのもアリです。
マンガアプリと言えば・・・コミックシーモア
マンガアプリならばコミックシーモアでも読めます。
コミックシーモアはけっこう頻繁にクーポンが発行されるのでお得に読むことができます。
>>ブルーピリオド
「ブルーピリオド」観る?
この秋、ついにアニメとして観ることができます。
2021年10月1日より、MBS/TBS系全国28局ネット“スーパーアニメイズム”枠(毎週金曜25時25分~)にて放送開始です。
25時?は?と思ってしまいそうですが、金曜日から土曜日にかけての夜中、AM1時25分から、ということですね。
夜遅すぎて観れない~!と言う方は
2021年10月3日から、BS朝日にて毎週日曜日23時より放送されます。
私はBS朝日の方でチェックしたいかな。
また、すでに配信開始されていますが、NETFLIXなら2021年9月25日(昨日・・・)から配信が開始されています。
「マンガだけじゃなくアニメも観てみたい!」「マンガ読む前にとりあえずアニメで観たい!」と言う方はぜひこれらの放送枠をチェックしてみてください。
追記2022/9/18アニメは2021年12月に放送終了しています。
以上、「ブルーピリオド」の紹介でした。
これを読んだら・観たら、「今年は芸術の秋、してみようかな~」って思ってしまうかもしれませんよ。