『角川まんが学習シリーズ日本の歴史』はコミック感覚で読める東大流

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角川書店の日本の歴史 日本の歴史シリーズ紹介

角川書店の「角川まんが学習シリーズ 日本の歴史」を紹介します。

上の写真はかっこいい坂本龍馬さんが描かれている11巻「黒船と開国(江戸時代後期)」と、スタジオジブリの方が描いた表紙の15巻「戦争、そして現代へ(昭和時代~平成)」です。

「角川まんが学習シリーズ・日本の歴史」シリーズのデータ

「角川まんが学習シリーズ・日本の歴史」全15巻

・価格:1冊につき880円前後。Kindle版は584円前後。

・監修の先生:東京大学史料編纂所・山本博文先生。

特徴①有名漫画家が表紙を作画

学習まんがを主に読むのは子どもですよね。

小学校高学年~高校生あたりでしょうか。

このシリーズは、この世代の子どもたちにおなじみの有名な漫画家が表紙のイラストを担当しています。例えば、5巻の源平争乱期の巻の表紙は「DEATH NOTE 」や「バクマン。」「ショーハショーテン」の小畑健さん。

学習まんがが誕生して数年ほどの頃に出版されていた学習まんがは、当時のターゲットになっていた子どもたちが好んで読んでいたマンガを描いていたような漫画家の方々とは違いました。

明らかに違う世代(それも相当前)の方や、学習漫画や学習雑誌によく描かれている漫画家さんが描かれていたのだと思いますが、当時の子どもたちにとっては親しみにくい画風だったんですね。コマ割りも、マンガ草創期か?と思うような描き方で。

ストーリーも、ただ事象を「マンガにしてわかりやすくしましたよ~」な感じの、正直つまらない展開だったんですよね。

最近の歴史ものの学習まんがは作画もキレイでマンガの表現も臨場感があるので、読みやすくなったと思います。

子どもに興味を持ってもらおうと思えば、作画がポイントです。

その点、角川のシリーズは表紙をはじめ、中身のマンガも今風ですので、喜んで読んでもらいやすいのではないでしょうか。

ただ残念ながら中身のマンガは表紙の人とは違う人が描いています。
でも表紙の作家さんと似た作画で描かれているので違和感はあまりありません。

特徴②流れがわかりやすい

角川のシリーズは「東大流」歴史の大きな流れをつかむことを大きなテーマとしています。

正直、「歴史なんて暗記科目」と言っていたのは過去の話です。

歴史には流れがあります。
この流れをつかむことができるかできないかで、歴史のおもしろさも理解度も変わってきます

角川のシリーズはマンガのストーリーが流れるリズムに乗って、歴史の流れもつかみやすい構成になっているので、マンガのストーリーを追って読むことのできるお子様なら歴史を学ぶ学年になっていなくても楽しんで読むことができますよ。

プレゼントしても喜ばれること間違いなしです。

あと、今後重要視される方向の近現代史についてですが、幕末の巻は11巻なので約1/3が近現代史になっています。近代以降は国際情勢なども出てきて理解が難しくなってきますが、擬人化した国々がコミカルに描かれて、わかりやすくなっています。

内容も結構高度なので、大学受験まで使えるのではないでしょうか。

巻頭・巻末の解説は最小限

これまでによくあった学習マンガはマンガが2/3、解説に1/3で、けっこう重要なことがマンガではなく巻末の解説を読まないと載っていなかったりということがよくありました。

でも、角川シリーズは今までなら巻末の資料扱いにされていたような文化史の内容も、うまいぐあいに本編の流れに乗って、マンガの中で解説されています。

とはいえ、解説はやはり大事。いくら頑張ってもマンガで全部カバーするのは難しいようで。

角川シリーズは巻頭と巻末にカラー解説が数ページずつついています。それも写真とイラストをふんだんに使って。がっつり文章だとなかなか読まないお子さんにも多少、とっつきやすくなっています。

注釈の量が適度

マンガの欄外に注釈が多いと、マンガを読むリズムが崩れます。

本編に登場する注釈は最小限にとどまっています。

マンガを読むリズムに乗って大切なことが描かれているのは、学習マンガにとってとっても大事なこと。これについては角川シリーズがナイスだと思います。

ただし、当時リアルで使用されていた言葉が作中に出てくるほうが、当時の様子がわかりやすいので、このあたりは少し微妙かもしれません。

特徴③価格が安く、持ちやすい

1冊が1000円を切っている学習まんがは角川が初めてではないでしょうか。
(本の値段が安めだった昔ならあったかもしれませんが…)

ソフトカバーなので持ちやすく、読みやすいし、場所も取りません。

少し大判のコミックスと大きさが同じなので、マンガの棚に一緒に並べておくこともできますよ。

さらに電子書籍版もあるので、kindleだったら1冊につき631円ぐらいで購入できます。

特徴④監修がひとりの先生

このあたりは好みがあるかもしれませんが、角川の場合は、東京大学史料編纂所の山本博文先生が一人で監修されています。

数々の歴史番組にもよく解説として登場されている先生です。

各専門の先生が監修されるほうが書く時代のことをよく表していて、わかりやすく描いてくれているという意見もありますが、一人の先生が全巻監修することで統一感があります。

おすすめ度

★★★★★

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投稿者プロフィール

nyanko
ある日突然「歴史を勉強しなおしたい!」と思い立って学習漫画「世界の歴史」を図書館で借りてノートを作りながら全20巻読破。その後も数々の歴史系学習漫画や伝記漫画を読みまくるうちにシリーズごとの特徴があることに気づき、まとめたのがこのサイトです。

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プライベートでは2005年9月生まれ男子・2009年1月生まれ男子・2011年1月生まれ女子の3児の母です。興味のある時代は幕末以降(日本史)第一次世界大戦あたり(世界史)。町屋の並ぶ古い町並みが好き。

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