今年は諸般の事情でなかなか、本屋さんにも行けなかった夏の始まりです。
でも、今年も夏の三大ブックフェアは始まっていました。
※夏の三大ブックフェアとは
毎年6~9月ごろまで開催される、文庫本のフェアです。例年、新潮社・角川書店・集英社の各社が選りすぐりの文庫化作品をセレクト、読書になじんでもらうきっかけとなれば…という願いを込めて開催しています。1~2冊買ったらおまけがついてくる・帯の応募券を集めて応募したら抽選で●●が当たるなどのキャンペーンや、若い人向けの読書感想文コンクールも開催されています。
今回も、冊子を頂いてきたので、気になる本をセレクトしました。
ただ今年は、昨年と比べて目新しい作品が少なかったように思ったので、ひとつの記事で一気に紹介します。
新潮文庫の100冊
私が中学生ぐらいの時は「夏のブックフェア」と言えば新潮文庫の100冊だったような気がします。
今年も昨年同様、「恋する本」「考える本」「シビレる本」「ヤバイ本」「泣ける本」のテーマに合った作品がセレクトされ、作品の中の一文がリード文として紹介されています。一部のほぼ殿堂入り作品は限定プレミアム表紙に。
新潮文庫は昔なじみの作品が多く、「ああ、今年もこの作品が選ばれているのかぁ」と感慨深くなるけれど、逆に言えばすでに読んじゃった本もけっこうあって…。すみません、今年のセレクトはあんまりおもしろくなかったです。
ただ、新潮文庫は他の文庫と比べて価格が安いので助かります♬
栞に使えるヒモも健在なのも嬉しい。
「ルビンの壷が割れた」宿野かほる
多分今年初めて100冊にセレクトされた作品のはず(昨年以前の冊子が行方不明になってしまったので確認できないのです)。
2年ぐらい前に文学YouTuberベルさんが紹介していて気になっていました。
SNSで再開した男女の間に何があったのか…先日読み終えた「ボクたちはみんな大人になれなかった」もSNSで元カノを見つけて…という話でしたがこっちは衝撃展開が期待できそうです。
「母性」湊かなえ
私の中ではハズレなしの湊かなえさん作品。
「高校入試」のレビューの時に「これから読みたい作品」のひとつとしてチェックしてました。
母の手記と娘の回想で明らかになる二人の関係の話。
「樽とタタン」中島京子
とりあえずタイトルに惹かれました。
喫茶店やカフェが舞台の作品ってなぜか惹かれるんです。
それこそカフェで読みたいなと思ったりして。
1冊買ったらステンドグラスしおりがもらえる
今年の新潮文庫の100冊は、1冊買うだけでおまけがもらえます(なくなり次第終了。そろそろヤバイ?)。
今年はステンドグラスしおり。
かわいいのでもらいに行きたいと思いつつ…まだです。あるかなぁ。。。
カドブン(角川書店)
「カドブン」は角川書店の文庫フェアの名前です。
昨年(2021)とその前(2020)は「カドフェス」という名前でしたが今年は「カドブン」という名前に変わってます。
ひょっとしたら「カドブン」というWebマガジンがあるようなので、Webマガジンの夏フェアという位置づけなのかもしれません(不明)。
カドブンWebマガジンは会員登録をすると、ネットでしか読めない人気作家の短編や、人気小説の深読み記事などが読めるらしいです。登録無料なので、気軽に登録してみてもいいかもしれません。
角川の夏のブックフェアは、メディアミックス作品が多いのが特徴。
実際私も、カドブン(カドフェス)の冊子を見て、今後の映画化やドラマ化などの情報を仕入れる感じになってます。
「小説 すずめの戸締り」新海誠
2022年はやっぱりこれ。
新海作品、待ってました!
日本各地の廃墟に「扉」が出現するように。そして、その扉の向こうからは災いが訪れてしまうため、すずめという少女が戸締りの旅に出る…というストーリーだそう。
公開は11月11日。映画の前に小説を読む派で、映画絶対観に行く!という人はぜひ。
「営繕かるかや怪異譚 その弐」小野不由美
古い街が舞台ということで気になりました。
しかも収録されている話には旧花街が出てくるのも気になるところです。
でもこの本、けっこうたくさんシリーズになっているんですね…。
「悪文 伝わる文章の作法」岩淵悦太郎
ネットで文章を書く仕事をしている時にいつも気になるのが「この文章で自分の言いたいことが伝わるのか?」ということ。そのためにも文章術を学ぼうといろいろな本に手を出しては実践してみたり…をくりかえしています。
昔の自分の文章に比べ、多少は読みやすくなっている実感はありますが、やはり文章の勉強は続けていかないといけないと思っているところ。
この本は「NGな例」から学ぶ文章の本、とのこと。
優れた文章にたくさん触れるのも大事ですが、NG例に触れるのもまた、反面教師にできて上達が早いかもしれませんね。
カドブンではプレゼントキャンペーン
フェア対象本についている帯に応募券がついています。これを集めて応募するか、KADOKAWAアプリを使って応募すると、合計500名に豪華賞品が当たるそうです。
新海監督のサイン入り「カドブン夏フェア2022」ポスターや、図書カードNEXT3000円分など。
図書カード3000円分が欲しい!
ナツイチ(集英社)
「ナツイチ」は集英社のブックフェア名です。もう長いことこの名前で夏のフェアが開催されています。
「ナツイチ」対象の作品は私の印象では青春系が多いような気がします。
いくつになっても青春系の作品が好きなので、私好みの作品はナツイチでよく見つかります。
ただ、文庫本の価格がほかのフェア本に比べて高めなのがネックかな。
2021年のナツイチの時に、かなり大幅な対象本の入れ替えがあったためか、今年は昨年との違いが少なかったような気も…。それでも気になる本はたくさん出てくるんですけどね。
「後宮の烏」白川紺子
祝・アニメ化♬2022年秋アニメにラインナップされてたのを見て心躍りました。
って、まだ読んでないんですけどね。
ティザーPV見ましたが作画、めっちゃキレイ♡
後宮の奥深くに住み、不思議な術を使う「烏妃」が皇帝からの依頼で耳飾りの謎を探る…という話が最初。
2022年現在7作までシリーズ化されているようなので、読むなら覚悟がいりますね(笑)
アニメ見てからでもいいかも。
「威風堂々惡女」白洲梓
最近「後宮の烏」や「薬屋のひとりごと」みたいなオリエンタルな雰囲気の作品が増えましたね。
中国っぽい国が舞台の転生ものの作品です。
迫害される日々を過ごしていた主人公が、迫害の元凶となった人物に転生してしまう話だそうです。
運命を変えようとする主人公の話。めっちゃ引き込まれそうな気がします。
「放課後レシピで謎解きを」友井羊
「手がかりは料理の科学」というキャッチコピーに惹かれました。
調理部の女子2人が校内で起こる事件を解決するという青春ミステリもの。
よまにゃブックバンドがもらえる
2020年に好評だった「よまにゃブックバンド」がもらえるそうです。
前は2冊買わないともらえなかったのですが、今年は1冊でもOKだそう。
もう夏休みも中盤にさしかかってしまいましたが、夏休みの後は読書の秋。
かなり大幅に出遅れてしまった私は、秋用に本をゲットしに行きます。