ラインアウトのキャリーがあったり、少ない人数ながらもスクラムを組むようになったりと小学生ラグビーから少し、本格ラグビーに近づきつつある感が出てきた中学生ラグビー。
ここでは、中学生のラグビーについて解説します。
大人ラグビーと中学生ラグビーここが違う
一般的になじみのある大人のラグビーと、中学生のラグビーの違いについて解説します。
1チームの競技人数
中学生ラグビーの競技人数は12人。
フォワード5人、バックス7人で構成されます。
そして、リザーブと呼ばれる交替/入れ替えメンバーは10人までです。
要するに、試合用のジャージを着るメンバーは合計22人となります。
また、7人制ラグビーをおこなうことも。その場合は当然、7人です。
>>7人制ラグビー
エージ制カテゴリーとは?
ジュニアラグビーは主にU-15ジュニアラグビーと呼び、中学2年~3年中心のメンバーとなります。
じゃ1年生は?となりますよね。1年生が参加できるゲームはU-14ジュニアラグビーとなります。
こちらは中学1~2年生中心のメンバーとなります。
またU-13ジュニアラグビーは1年生のみで構成されます。
競技規則もエージ制カテゴリーの違いによって若干違いが見られます。
試合時間は?
U-15は40分試合で20分ハーフ以内、ただし1日2試合行われる場合は34分試合(中途半端やな^^;)17分ハーフ以内、となります。
そしてU-14、U-13は30分試合で15分ハーフ以内に。
ただし、U-14で出場選手全員が中学2年生の場合はU-15の試合時間を適用することができるらしいです。
あと、ここが小学生の時と大きく違うのですが、1日にできる試合数が2試合以内に制限されています。
これは、学年が上がるにつれ、激しいプレーが増えてくること、1試合にかける時間が長くなり、選手の疲労度が高くなるからだろうと思われます。
U-15、U-14の試合の時間は40分までとなっていますが、試合ができる時間は70分以内。
なのであんな中途半端な試合時間になったのですね。
ボールの大きさ
大人と同じ5号球(74~77センチ、横58~62センチ)を使用します。
フィールドの広さ
中学生になるとなんと!高校生や大学生、社会人にトップリーグと同じ広さのフィールドで試合をします。
高校生からは競技人数が15人になるということを考えると、12人で大人と同じ広さのフィールドを走るのは実は・・・とても体力を使います。
特にまだポジション人数の少ないフォワード(しかも体が重くて走るのがつらい体格の子が多いポジションでもある)の子はかなりしんどいそうです。
ジュニアラグビーのルールの特徴は
小学生ラグビーから大きく変わったことはラインアウトとスクラムです。
また、これらは一般のラグビーともルールが違います。
ラインアウト
ラインアウトは、ボールがタッチとなり、フィールド外に出た時に行うセットプレーでした。
ラインアウトプレーヤーは2~5人。
ボールに向かってジャンプする味方のプレーヤーをリフト、または、サポートするプレーヤー(プロップがこの役割を担います)は、後方、正面からを問わずに ジャンプするプレーヤーのパンツ(ショーツ)を順手で握ってサポートします。
ジャンプするプレーヤーをジャンパーと言います。
背の高いロックがこの役割を担うことが多いですが、別のポジションの子が担うこともあります。
要するにキャリーです。
中学生ラグビーでやっとこの、キャリー有のラインアウトが登場します。
しかもラインアウトでのボールの争奪アリです。
とはいえ実際はサインを送りあって、味方プレーヤーがボールを獲りやすいようにすることはけっこうあるそうですが。
このプレーが入ると「ああやっと中学生のプレーになったなぁ」と思います。
スクラム
スクラムは、セットプレーのひとつで軽度な反則があった時に試合を再開する方法です。
組み合うことでトンネルを作ってボールを獲りあうアレです。
スクラムを組むメンバーはフロントロー3名(プロップとフッカー)、セカンドロー2名(ロック)の5名になります。
基本、普段からスクラムを組むことに慣れているプレーヤーでなければならないとのこと。
人数が足りないから別のポジションの人を引っ張ってくることは原則できません。
そして中学生ラグビーではスクラムの中でボールを競り合います。
フッカーが足を動かしてボールを獲得したほうが有利★
ですが、こんな特例があります。
万が一、不慣れな(?)プレーヤーがスクラムにはいらざるを得ない場合(経験の浅いリザーブがプロップやロックに入っている場合とか?)はアンコンテストスクラムという方法でスクラムを行います。
アンコンテストスクラムとは
・ボールを取り合わない
・ボール投入側が必ずボールを獲得する
・双方スクラムを押してはならない
小学生ラグビーで行っていたスクラムのような感じですね。
ジュニアラグビーではこの試合が目標!太陽生命カップ
「太陽生命カップ」これは試合の名称です。
中学生のラグビーと言えばこの大会、といっても過言ではないかも。
本大会は、中学生チームの競技の場を増加させることで、チーム及び競技者の増加並びに競技力の向上に寄与すると同時に、U15世代ラグビーに携わる指導者の質の向上を図り、本大会を通して将来の日本ラグビー界を担う人材の育成を促進すること、さらには中学生プレーヤーをはじめ、関係する中学生が健全な社会を形成する者として必要な資質を得られるよう働きかけることを目的としています。
太陽生命カップ2019 第10回全国中学生ラグビーフットボール大会 開催のお知らせ|日本ラグビーフットボール協会|RUGBY:FOR ALL「ノーサイドの精神」を、日本へ、世界へ。ラグビーを世界一楽しもう!ラグビー日本代表のニュース・試合日程・結果およびイベント情報など最新情報が満載。ラグビーの普及・育成に関する情報やルール・観戦ガイド、デジタルアーカイブなど、ラグビーのあらゆる情報をお届けします。(公財)日本ラグビーフットボール協会の公式サイトです。公益財団法人日本ラグビーフットボール協会公式サイトより
中学生ラグビーの全国大会とご理解いただけるといいですね。
全国大会は例年9月、地方の予選が関西では6月に開催されます。
追記 2023/3/5
次男のいるチームでは、今年こそは全国大会の出場を目指しています。
頑張って欲しいです。
投稿者プロフィール
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高2長男、中2次男、小6末娘の3人の母。
パートとライティング、ブログ運営の3足のわらじを履いてます。
長男(FW)は小学3年から、次男(SH)は幼稚園年長からラグビーを始めました。
私自身はまったくのスポーツ音痴なので、小学生時代からのラグビーファンの夫と、長男次男、ママ友たちに教えてもらいながらラグビーを楽しんでいます。
「子どもがラグビー始めたけれど、私はラグビーなんにもわかんないよ~」な親御さんたちの力になれると幸いです。
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