妊娠の経過が順調かどうかを知るため、健診では以下の項目を毎回行ないます。
尿検査
尿の中にタンパクや糖が降りてないかをチェックします。
(-):陰性
(+-):疑陽性
(+):陽性
(++):より強い陽性
タンパクが(+)
腎機能のトラブルや妊娠高血圧症候群の疑いも。>>妊娠高血圧症候群について
ですが、運動をした後や寝不足・過労の時はタンパクが出やすくなります。
また、外陰部の汚れにタンパクが混じっていることがあり、そのせいで陽性になることもあります。
タンパクだけが陽性でほかに異常がなければあまり心配することはないようです。
#私も妊娠中期~はしょっちゅう(+)が出てました。
糖が(+)
糖尿病をまず疑います。
1回ぐらいなら心配はありませんが、2回以上出ると詳しい検査が必要になります。
※※検尿に当たっての注意※※
・尿は出始めとおわりの尿を捨て、中間尿を採取する。
・検尿カップに自分で名前を書く場合はフルネームで!
体重測定
体重が急に増えていないか、急に減っていないかを診ます。
急に増えた
1週間に500g以上増えた場合は妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)や妊娠糖尿病が疑われます。
急に減った
つわりでの減少がよくあるケース。ひどい減少ならば点滴などの治療が必要になります。
※※上手に受けるには※※
服の重さに注意。検診ではできるだけ同じような服装で行くほうがいい。
※自己申告の病院も多いですが、相手はプロです。嘘はすぐばれます。くれぐれも正直に。
血圧測定
妊娠高血圧症候群を早期発見するための重要な検査です。
最高血圧140mg以上、最低血圧90mg以上の血圧が続いたら高血圧。
※※上手に受けるには※※
・腕に力を入れず、腕が心臓の高さにくるようにして測ります。
・横になったほうがやりやすい場合はその旨申し出て見てもいいと思います。
内診
健診のたびになんとなく憂鬱になるのがこれ。でも大事な診察なのでしょうがないですよね。
おなじみ医師が膣に指や器具を入れて、子宮の状態を確認する検査です。
(1)視診:外陰部を目で見て観察
(2)膣の指を入れ、もう片方の手でお腹を押さえて子宮の硬さを確認
(3)器具を入れて膣内の様子を確認
(4)出血やおりものの異常がないかを確認
(5)子宮頚管の長さを確認し、切迫流産や早産の兆候がないかをみる。
緊張していると痛いので、肩の力を抜いてリラックスして受けるようにするといいですよ。
特に腰が浮くと余計な力が入るので、腰は内診台に密着させるように座ります。
スカートをはいている場合はすそが洗浄液などでぬれてしまわないようにウェストのあたりまで上げて置くようにするといいです。
浮腫の検査
朝から足がむくむ・顔などの足以外のところがむくむ場合は主治医にその旨伝えましょう。
前日の夜に塩分の多い食事や水分を多く摂るとむくみやすいので気をつけましょう。
(-):足のすねを指で押してすぐ戻る
(+):指のあとがつく
(++):戻りが遅い場合
触診
子宮の大きさ・張り具合・赤ちゃんの頭の位置や姿勢を調べます。
流れ的にも効率がいいので、超音波の検査と一緒に自然に行うケースが多いと思いますが・・・(にゃんこの主治医は超音波検査と一緒にされていました)
超音波検査(エコー検査)
お腹の赤ちゃんにご対面できることもあり、検診の中でも比較的楽しみな項目でもあります。
妊娠初期・・・胎のうの位置や赤ちゃんの心拍の確認のため(経膣プローブによる検査)
妊娠中期・・・赤ちゃんの発育状態、内臓や骨格の様子、観察できる範囲の奇形や病気がないか、胎盤の位置を調べる。子宮筋腫の有無や子宮頚管無力症などの兆候がないかも確認。(妊娠4ヶ月頃からはお腹の上から検査をします)
妊娠後期・・・赤ちゃんの発育状態、推定体重の算出、胎盤の位置や逆子になっていないか、羊水の量。
また、うまくいけば性別もわかりますし、赤ちゃんが指しゃぶりをしているところやあくびをしているところがみれることもあります。
産院によっては、超音波検査の画像をビデオに録画してくれるサービスを実施しているところもあります。(にゃんこが通っていた産院では500円で録画してくれました♪)
赤ちゃんの大きさについて
・CRL(頭殿長):妊娠11週頃まではこの数値で大きさを測ります。頭からおしりまでの長さです。妊娠週数がわかります。
・BPD(児頭大横径):頭の決められた場所の断面の幅。妊娠12週ごろ以降はこの大きさを測ります。
・FL(大腿骨長):太ももの骨の長さです。妊娠16週ごろから測ります。
・APTD+TTD:お腹の縦幅と横幅。この数値から体幹面積を測ります。
コメント