ヒーローに憧れるものの、”個性”(ここでは超人的な力みたいなもののこと)を持たない主人公が憧れのヒーローから個性を継承することになり、ヒーローを養成する雄英高校ヒーロー科に入学し、仲間たちとともに切磋琢磨しながらヒーローになるべく成長していく話。
アニメ版がすでに5期まで放送されているのでご存知の方が多い作品と思います。
そこにヒーローを敵視する敵(ヴィラン)からの襲撃が繰り返される中、さまざまなエピソードがからんできます。
親しみやすい作画と重すぎないストーリー展開ではありますが、そんな中でも「正義とは何か」「ヒーローは敵でも救ってくれるのか?」など考えさせられるテーマが盛り込まれていて、読みごたえもたっぷりです。
2022年秋には第6期が放送開始です。
「僕のヒーローアカデミア」基本情報
(31巻表紙。主人公緑谷出久(デク)と憧れのヒーロー・オールマイト)
- 連載誌:「少年ジャンプ」
- 連載期間:2014年32号~(連載中)
- 2015年 第一回次に来るマンガ大賞 1位
- 2015年 マンガ大賞
- 2016年4月~6月 アニメ化第一期放送
- 2016年 このマンガがすごい!2016オトコ編 5位
- 2017年3月~9月 アニメ第二期放送
- 2018年4月~9月 アニメ第三期放送
- 2019年 「『僕のヒーローアカデミア』The“Ultra”Stage」の題で舞台化(公演:東京、大阪)
- 2019年10月~2020年4月 アニメ第四期放送
- 2019年 ハーベイ賞BestManga部門受賞
- 2020年 マンガ大賞2020受賞(2019年にもノミネート)。講談社漫画賞一般部門受賞。
- 2021年3月~9月 アニメ第五期放送
- 2022年秋 アニメ第六期放送予定
連載わずか1年後で第一回の「次に来るマンガ大賞」1位を獲得。
それぐらいの時期と言えばおそらくコミックスでは5巻ぐらいまでの話。
確かにおもしろいんですが、、そんな頃から注目だったとは驚きです。
アニメも順調に回を重ね、2022年の秋には第6期が放送される予定です。
劇場版も何本か上映され、うち1本はテレビ放送時に娘と見ましたが、オリジナルストーリーでおもしろかったです。
「僕のヒーローアカデミア」ストーリーについて
(2巻表紙。デクと幼なじみ・爆豪勝己(かっちゃん)。この2人の関係もストーリーでは重要な軸になります)
読み進めるうちに「ヒーローってなんだろう」、「ヒーローのかっこよさとは?」について考えさせられてしまいます。
物語が進むにつれたくさんのヒーローが登場し、それぞれの価値観からくる多様なかっこよさが楽しめます。
誰もが何かしらの超人的な力みたいなものを持つ時代となった日本が舞台。ここではその超人的な力のことを”個性”と呼んでいます。そしてその個性を駆使し、個性を悪用する敵<ヴィラン>を取り締まるプロヒーローと言う職業ができ、活躍している時代になっています。
主人公(緑谷出久)は、そんなヒーローにずっと憧れているものの、成長しても個性が発現しないことにコンプレックスを持っていました。
困っている人を見ると飛び出して助けずにはいられない、ヒーロー的気質を持っているにもかかわらず個性がない。母親も、無個性ながらもヒーローに憧れる出久に対しては泣きながら「ごめんね」と謝るしかできませんでした。
そんな中、憧れのヒーロー・オールマイトとの出会いから個性を継承することになり、ヒーローを養成する雄英高校ヒーロー科に入学することに。
その後、というかここからが本当のメインストーリーになるのですが、雄英高校の仲間たちとともに切磋琢磨しながらヒーローになるべく成長していく、と言う話です。
雄英高校入学後は、ヒーローとしての力をつけるべくさまざまな訓練や実習を受ける話や、体育祭など学校行事によくあるイベントにバトル要素が入ったりといった感じで展開していくのですが、敵からの襲撃が起こってからはヴィランとの戦いがどちらかと言うとメインになっていきます。
コミックスは現在34巻まで発刊されていますが、2022年7月4日にに35巻が発売予定です(2022.6現在)。
2022年10月4日に36巻発売です。
コミックスの構成は大体こんな感じです。
- 雄英高校入学編【1~2巻】
- USJ襲撃事件【2~3巻】
- 体育祭編【3~5巻】
- 保須市襲撃事件【6~7巻】
- 林間合宿編【7~10巻】
- 神野事件【10~11巻】
- プロヒーロー仮免試験【11~14巻】
- ヒーローインターン編【14~18巻】
- 文化祭編【19~20巻】
- 能無ハイエンド編【20~21巻】
- B組との合同訓練【21~23巻】
- ヴィラン連合vs異能解放軍【23~25巻】
- 冬休み【25~26巻】
- ヒーロー全員出動【27~31巻】
- 最終章【31巻~】
という感じでしょうか。
出久が雄英高校に入学するのが2巻。ここでA組のクラスメートたちがたくさん登場します。
一度にたくさん出てくるのでメンバーを覚えておいてください。
ちなみに私はイラストと名前・個性をメモして必要に応じて確認しながら読みすすめました。
「僕のヒーローアカデミア」のここが魅力♬
「キングダム」を推していた上司におすすめされたマンガです。
聞いた直後にジャンプ+アプリで第一話だけ読んだのですが…なんかビミョ~だったんです。
とりあえず、いつもめそめそしているデクがウザイなと思ってました(ごめんなさい)。
ところが、その後いろんなYouTuberの本棚紹介を見ていると、ほとんどのYouTuberさんが基本全巻揃えて持っているので気になり、とりあえず1巻だけ読んでみたら…
おもしろいかも…と思いました。
デクがだんだん強くなるにつれおもしろくなった感じかも。
実は私は正直、最初の1巻2巻を読むのはけっこうしんどかったです。
ですが先日の上司やtwitterのヒロアカファンの相互フォローの友達などに、
「とりあえず5巻までは読んでみ」
と言われ、体育祭が終わるまで何とか読み終わりました。ここからがほんとにおもしろくなるところです。
5巻読了後、相互フォローの友達に「21巻からはマジおもしろい!」と言われ、21巻以降を楽しみにまた読み続けました。でももう6巻以降は読むのが楽しみで楽しみで仕方なかったです。
仲間たちのバックグラウンドがわかるエピソードや、グループやコンビに分かれての訓練のようすもかなりきっちり描いてくれ、ストーリーも厚い層になっているような感じで、登場人物がどんな子たちがわかればわかるほどおもしろくなってきます。
巻がすすめばすすむほどハマっていくのはこのせいでしょうか。
ヒーロー= 善ではないところ
(24巻表紙。ヒロアカは敵(ヴィラン)のエピソードもおもしろい。私は特に右手前のトガちゃんの話が気になっています)
ヒーローものと言えば勧善懲悪のイメージがありますが、ヒロアカはそこにとどまらず、作中でもさまざまな命題が出てきます。
そしてヴィランもまた、さまざまな問題を抱えていることがわかります。
鬼滅の刃でも猗窩座や妓生太郎・堕姫のように辛い過去を持った人たちが出てきましたが、ヒロアカのヴィランでも辛い過去を持った人たちが登場します。
そしてその過去の中には現代の問題に通じる部分も抱えているように思います。
雄英高校の仲間たちが魅力的
(4巻表紙。体育祭の話です。A組のみなさんが、たぶんこの巻ぐらいでやっとどんな子たちがいるかよくわかるかな)
序盤~中盤は高校での訓練がメインになるので、雄英高校の仲間たちがたくさん登場します。
個性がさまざまなのはもちろんですが、キャラクターもさまざま。
そしてみんな優しくて仲間思いのいい子たちばかり。
私が特に好きなのは…といってもみんな好きなんだけどあえていうならお茶子、梅雨ちゃん、響香ちゃん、上鳴くん、焦斗くんかなぁ。
文化祭編(19巻ぐらい)の響香ちゃんがめっちゃかっこいいです。また、イケメンの焦斗くんの天然ボケっぷりも見もの。
ハードな戦いが続いた後、雄英の生徒たちのほのぼのとした話が出てくるとほっとします。
たくさんの伏線
YouTubeでもヒロアカの考察動画がたくさん出ているほど、たくさんの伏線があり、実は話がかなり複雑です。
正直私も今からでも1巻から読み返したいくらい。
また、その伏線もほんのひとコマだったりすることがあり、ついつい展開が気になって先へ先へと読み進めてしまいたくなりますが、ひとコマひとコマを丁寧に読んでいかないと「えっ?こんな話だったの?」っていうことがあるので、ていねいに読むことをおすすめします。
励まされる言葉や前向きな言葉もたくさん
高い壁を乗り越えていくには具体的な目標を見据えている必要があるなんとなくで登れるほど易しい道ではない
「僕のヒーローアカデミア」8巻
「何をするにも原点を常に意識しとけ」(相澤先生)
「大事なのは”何をした・何をしてる人間に”言われるかだ。言葉には常に行動が伴う」(轟くん)
「僕のヒーローアカデミア」9巻
このマンガは、「こうなりたい・こうありたい」そのためにどうしたらいいかを考える・行動する際に忘れてはいけないことを思い出させてくれますね。
腕が不安なら脚を生かす(出久)
「僕のヒーローアカデミア」12巻
ストレングスとは”強みを生かす”という意味です。出久の「腕が不安なら脚を生かす」とはまさにそれだと思います。
”強み”というよりは”使える機能”という感じかもしれませんが。
そして特に好きなのはこの言葉。
「元気とユーモアのない社会に明るい未来はやってこない」(ミリオくん)
「僕のヒーローアカデミア」18巻
「力を貸してください。ともに明日を笑えるように」(お茶子)
「僕のヒーローアカデミア」33巻
これからも元気が出る言葉、たくさん発見したいです。
ブクログに巻ごとのレビューを掲載しています
読書記録を兼ねて、1巻読み終わるごとにブクログにその巻の概要と簡単な感想程度のレビューを書いています。
>>僕のヒーローアカデミアレビュー(ブクログ)
「僕のヒーローアカデミア」をコミックスで読むなら
とりあえず読んでみたい人にはコミックレンタルがおススメです。
>>1冊95円のDMMコミックレンタル!>>コミックレンタルGEOオンライン
ちなみに私は、自宅近くのGEOの店舗でレンタルすることが多いです。
「僕のヒーローアカデミア」をアプリで読むなら
ジャンプ+
ジャンプ+オリジナルのマンガ(今話題の作品で言えば「SPY×FAMILY」や「サマータイムレンダ」など)は初回無料で読めますが、「ヒロアカ」は本誌ジャンプ連載作品。
無料では読めませんが、時期によっては序盤の巻が無料で読める時があるかもしれません。
また、本誌の電子書籍版が有料で読めます。
本誌ジャンプの電子版だけでなく、ジャンプ+オリジナルの人気漫画やこれから伸びるかもなルーキー漫画家さんの作品もたくさん読めるという魅力も🌟
電子書籍アプリの定番、Kindle&楽天Kobo
KindleやKoboで1巻ずつ買い集めるのもアリです。
マンガアプリと言えば・・・コミックシーモア
マンガアプリならばコミックシーモアでも読めます。
コミックシーモアはけっこう頻繁にクーポンが発行されるのでお得に読むことができます。
マンガ読むならBook Live!
たいていのマンガは読めます。作品によっては期間限定の無料キャンペーンが行われるので、運よく読みたいマンガが無料になっていたらぜひ読んでみてください。
アニメもマンガも楽しみたいならU-NEXTもアリです
定額動画配信サービスでおなじみですが、マンガや雑誌も読めます。
新規登録すると31日間無料で視聴でき、電子書籍は600円分無料で読めます。
2022年秋に第6期放送決定
2022年の秋に第6期が放送されます。
放送開始日や放送時間等はまだ発表はありませんが、第5期と同じく読売テレビ・日本テレビ系列土曜日17時からの放送だと思います(予想なので違ったらごめんなさい)
【追記2022/9/5】
放送開始日と放送時間が決まりました。
2022年10月1日(土)17時~読売テレビ・日本テレビ系列にて
第6期は「ヒーロー全員出動」コミックスで言う27巻くらいからの話になるかと思います。
ここからがっつり一気で読んだ記憶がありますので絶対おもしろいはず。
最近ヒロアカに興味を持ち始めた娘にもぜひぜひ一緒に見ようと話しています。おっとその前に夏休み中に5期までの復習をしておかなければ。
ちなみに5期までの復習はアマゾンプライムで視聴することが可能です。
「マンガだけじゃなくアニメも観てみたい!」「マンガ読む前にとりあえずアニメで観たい!」と言う方はぜひこれらの放送枠とこれまでのアニメ放送もチェックしてみてください。
以上、「僕のヒーローアカデミア」の紹介でした。
作者堀越耕平さんの話によると、週刊少年ジャンプでの連載が2022年度中に終わるかもとのことでした。
まぁもう最終決戦なのでそういうモードになるんだろうと思いますが少し寂しくなります。