ある日、次男みにぐり(小学4年生・9歳)が腹痛を訴えてきました。
嘔吐もあったので胃腸炎かと思いつつ、病院に行ったら・・・虫垂炎!
今は無事完治しましたが、今回の一件ではさまざまな選択を迫られました。
そんなこんなを書いておきます。
次男の症状の経過~虫垂炎を疑うまで
終業式の前日の夕方、次男が急に「お腹が痛い」と言い出しました。
私と長男は「トイレ行ってきな」と言ったものの、次男は「お腹壊してない。むしろ気持ち悪い」と言い出し、ひと吐き。
その後も「お腹が痛い」と言いながらぐったりとしてゴロゴロ。夕食も食べずでした。
私は胃腸炎かな?と思い、次男に「明日病院に行こうね」と話し、そのまま寝かせました。
(この日は木曜日で、かかりつけの病院がほとんどお休みだったのです)
翌日、待ち時間の少ない診療所を受診しました。
そこでは・・・
「胃腸炎か、ひょっとしたら虫垂炎かも」という診断。
先生曰く、肛門からの触診でも怪しい上に次男が
「昨日はお腹全体が痛かったけど、今日は右下が痛い」
と言っていたことがいかにも虫垂炎臭いとのことでした。
鑑別診断にはエコーまたはCTが必要になるので、大きい病院にかかってくださいと言われ、いくつか名前を挙げてもらったうち、かつて足のケガで救急受診したことのあるD病院に行くことにしました。
小児の虫垂炎を治療する病院の選び方
D病院は小児科や大腸等の消化器系に強いということもあり、自宅からも近かったのでそこを選び、紹介状を持って伺いました。
ところがとんだ誤算がありました。
手術の可能性のある病気なら、手術も見越して病院を選ぶべし
受付で事情を話したところ、ベテランぽい看護師さんが出てきて、
「虫垂炎の場合、まずは手術ができるかどうかを考えなければならない。でもうちの病院は小児の手術ができない(あとで医師に聞いたところ、小児の麻酔医がいないとのことでした)。選択肢としては
1.手術の体制が整っている某公立医大(私の元職場^^;)か某私立大学病院でかかる
2.ここで受診して、手術がどうしても必要な状態だった場合に転院
があるがどうしますか?」
と言われました。
が、本人の様子を見ていても素でDSで遊んでいるという状態だったので、手術が必要かどうかは微妙な状態では?と思ったので、そのままD病院を受診することにしました。
紹介状を持っていたなら高機能病院でもよかった
でも今思えば、某公立医大に行けばよかったと思っています。
結果を言えば今回は点滴治療で完治したのですが、手術になる可能性も充分に高かったのでした。今回の私の判断はかなり甘かったようでした。
そしてよく考えてみれば。
某公立医大や某私立大学病院のような高機能病院は、通常紹介状なしで受診すると、「紹介ナシ加算」と言って、2000円~の金額が医療費に上乗せで請求されます。
今回は診療所で紹介状ももらっていたので、直接そのような病院にかかっても加算は取られません。
ところが点滴でいったん落ち着いた後、万が一再発した場合、手術を視野に入れて病院を探したら行きつくのは結局高機能病院になります。こうなった時に紹介状はありません。
そういう意味でも失敗だったなと思いました。(←ケチか・・・^^;)
ただし・・・本当に某公立医大を受診していたら、有無を言わさず手術になっていたような気もしますが・・。
虫垂炎の治療法・・切る?薬で抑える?選択の基準
待ち時間が異常に長かったのも失敗だったなと思ったのですが
待ちくたびれている間に夫が仕事を切り上げて病院にきてくれました。
さらに待ってやっとこさ診察。
一人目の医師の診断
CT検査と採血そして先生の触診の結果・・・やはりドンピシャ虫垂炎と診断されました。
ただ、バンバンに腫れすぎているわけではないということ、腹膜炎までは起こしていないということから治療法は2つに一つ。
1.点滴治療で炎症を抑える。いわゆる「散らす」という治療です。ただし再発の可能性もあり
2.手術で盲腸を切っちゃう→この場合は転院
夫は「夏休みやからいっそ入院して切ってもいいんちゃう?」と言いましたが、採血&点滴で針さすだけで大騒ぎだった次男が手術だなんて大丈夫か?と思ったことと、この時受診した先生も「自分の娘なら点滴で抑えるほうを選択するかな~」とおっしゃったので、点滴で抑えることにしました。
再発が心配でしたが、すぐに再発する人ももちろんいるが、数年たってからの人もいるし、大人になってからと言う人もいる、と言われたのも決め手のひとつでした。
この日はその後ガッツリ点滴をして、土日2日間も点滴に通ってほしい、月曜日にもう一度診察しましょうとのことでした。
二人目の医師の診断
ところが別の医師は・・・
土曜日は私が仕事だったので、夫が点滴&診察に連れて行ってくれました。
最初の先生とは違う方が診察してくれたのですが、その先生は全然違うことを。
ま、炎症反応のバロメータとなる白血球の数が初日15000台が11000台と、下がってはいたものの、下がり方がいまいちだったから仕方がないのかもしれませんが・・・。
「切ったほうがよかったんとちゃう?」
と言われたとのこと!いまさら言うなよ~とは思いましたが、先生曰く、
「みにぐりくんは一般の人に比べて盲腸が大きく、大腸側に折れ曲がった感じで位置しているので、再発する可能性も否定できない」とのこと。
※普通、盲腸は大腸の下に存在するらしい
こんなことも言われたので、やっぱり某公立医大に行っとけばよかったかな・・・と心が揺れました。
次男の虫垂炎、無事完治しました!
結果的には本日、無事完治しました。
ただし、点滴予定は2日延びました。
月曜日に受診した医師が土曜日に夫が話した医師と同じ方で、白血球の数値の下がり方の鈍さを気にされていたため、念のために増やしました。
火曜日の血液検査では無事、白血球数も正常範囲の6000台にまでさがり、CRPというもう一つの炎症反応の検査も正常値に収まっていました。よかったーーー!!
痛みもないし、とりあえず完治でいいようです♪
日常生活の心配事をいくつか
月曜日に日常生活について話を聞きました。
Q.明日塾で座りっぱなしになるかもしれませんが大丈夫ですか?
A.大丈夫大丈夫♪
Q.お風呂は今はシャワーにしていますが、湯船はまだ控えておいたほうがいいでしょうか
A.そうですね。もうしばらくはシャワーにしとこうか。
そして・・・
Q.夏休み、プール開放があるんですが、参加してもいいですか?
これには先生、絶句。
そして・・・
A.やめといてください。
ダメか・・・。
プールの反応がこんなだったので、とてもじゃないけど
Q.ラグビーは・・・
なんて聞けませんでした。ラグビーの練習、夏休みでよかった。
虫垂炎の治療でかかった医療費
奈良県は中学卒業まで、1医療機関の医療費は月1000円になりますが、いったん3割の負担割合で医療機関で支払い、3か月後に口座に返金してくれるシステムになっています。
なので、医療費が高いのはけっこうキツイ。
多くの都道府県では医療費の話はあまり関係がないかもしれませんが、居住地以外の都道府県の医療機関に受診した場合、いったん建て替えしないといけないので、参考になればいいかなと思い、書いておきますね。
初日の診療所では初診料+直腸触診+紹介状等で1600円。
D病院での診断時の受診では初診料+採血+血液検査3種類ぐらい?+3種類の判断料+腹部のCT検査+抗生物質の点滴
しめて、8110円!!
もし、CT検査で造影剤(気になる箇所を移しやすくするために使用する薬剤)を使っていたらもっと高くなっていたと思われます。
診察+採血+点滴の日は1500円程度、点滴のみの日は670~840円(医師に会った日のほうが高い)でした。
お金でごちゃごちゃ言いたくはないけど、子ども一人病気になるとお財布がつらい。
奈良県も窓口1000円ぽっきりにしてほしいです(涙)
おまけの話
みにぐりは外遊びしまくり&週末のラグビー&支援学級の体育で真っ黒。
対応してくれる看護師さんのほぼ全員に言われたのが「真っ黒だね~なんかスポーツやってるの?」
本人は自信たっぷりに「ラグビー♪」と答えます。すると看護師さんたちは皆「すごいねーーー♪」と言ってくれました。
それに気を良くしたみにぐり。
最終日に着ていったTシャツの背中に書いてある文字が
「ラグビーしてる人は好きですか♥」
対応してくれためっちゃ美人の看護師さんに
「なーなー、背中になんて書いてあると思う~?」
と話しかけ、読んでもらった後、看護師さんに「好きですよ」と言われ超が5つぐらいつくぐらいゴキゲン状態に。
アホかーーーーーーー
管理人プロフィール
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2005年9月生まれ高3男子・2009年1月生まれ中3男子・2011年1月生まれ中1女子の3児の母。まだまだ子育て真っ最中なので教育や子育てに関する話題に関心があります。特に発達障害児の育児への関心が高いです。
Webライター+スーパーのパートで生きています。
長男出産前は大学病院のMSW(産科・小児科担当)、その前は精神病院でPSWをしていました。
その他興味関心は世界史と幕末を中心に歴史、ドラマ、映画、J-POPなどエンタメ系、季節の行事、古民家カフェ。
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