もうすぐ勤労感謝の日、ということもあるので、今回はちょっとお仕事の話を。
子どもが幼稚園年中~年長ぐらいになったらつい質問したくなるのが「おおきくなったらなにになりたい?」という話。
この話をふった時の返答の特徴を年齢ごとに追ってみます。
年中までの子どもは何にでもなれる?
これぐらいの年のお子さんに多いのが「大きくなったら仮面ライダーになる」「ウルトラマンになる」等、ヒーローになると答える男の子。
女の子のほうがけっこう現実的で、「プリキュア」とか言ってても年中ぐらいにはもう「お花屋さん」なんて回答が返ってくるようになるそうです。
ちなみに先日、みにぐりに「大きくなったら何になりたい?」と聞いたら「飛行機」って言ってました。
さすがに飛行機そのものになるのは無理だと思う・・・^^;
「飛行機に乗る人」じゃなくて「飛行機」・・・・。
年長になると少しずつ具体的な夢が
幼稚園だと、幼稚園主催のお誕生会で「大きくなったら何になりたいですか」な質問がお約束のように出てきます。
年長さんのお誕生会に参加した時、みんなの答えを聞いていると、大体の傾向があることが判りました。
1)上がる職業は現実的
男の子は「新幹線の運転手」「サッカー選手」など具体的な職業名がちらほら出始めます。
ただし、理由を聞くと「かっこいいから」「サッカーが好きだから」「毎日運転できるから」等々、けっこういい加減だったりする。
まぁまだ年長じゃ無理もないんでしょうね。
2)女子に大人気「お花屋さん」「ケーキ屋さん」「幼稚園の先生」
今も昔も変わらないのはこれら3大職業。そのお誕生会では多くの女子が「ケーキ屋さん」と答えてたので、かわいそうなことに後半に話す女の子たちは「大きくなったらケーキ屋さんになりたいです」って答えた女の子たち、聴衆の園児たちからエライブーイングが・・・。
小学校低学年で少しずつ理想と現実を見はじめるの?
さすがにこの学年になると「ヒーローになる」と大真面目にこたえる子供は少なくなります。
また、将来の夢のレパートリーも増えてきますね。
先日、ぷちぐりは折り紙の裏にいっぱいいろんな職業を書きました。
サッカー選手、警察官、消防士、すし職人、整備士、車のデザイナー、調理師、散髪屋さんなどなど。
レスキュー隊や(←本人の本命)海上保安庁なんてのもあったな。
そして「この中でぷちぐりになってほしい職業ってなに?」なんて聞いてきました。また、その紙を持っておじいちゃんおばあちゃんたちにも聞いていた様子。
アンケートの結果、一番多かったのは「車のデザイナー」だったそうな。
でも、私としては「なってほしい仕事に就く」のではなく自分でやりたい仕事を見つけてくれるのがうれしいよ。
また、「その仕事に就くのは簡単か難しいか」についても少しずつ考え始めるような感じです。
小学校高学年以上になると・・・
そういえばこの学年になればもう10代。自我にもだんだん目覚め始めるお年頃。
この学年になると「その仕事に就くにはどうやったらいいのか」なんてことも具体的に考えていくようになるのかな。
私が子どもの頃の同級生の回答を思い出すと、「学校の先生」「家を継ぐ」「保育士」「美容師」といった現実的な回答が多かったように思います。
仕事を知らないと、選択肢も狭い
小さい子どもが(特に女子)こぞって同じ職業に憧れるのには原因があるそうです。
それは・・・「その子が大人の仕事を知らないから」
身近に働いている人を見る機会がなかったり、知る機会がなかったりすると、仕事を知る機会も少なくなるので選ぶ選択肢も狭くなるとのこと。
広い視野で将来の仕事について考えることができるようになるには、ご両親のきょうだいや親せき、友人の方などにも協力していただき、仕事の話を聞かせる機会を持たせるのがいいそうです。
また、もちろんご両親もそれぞれの仕事場を見せるなどしてもいいですね。
そのほか、いろいろなところに出かけて、働く大人を見る機会を増やしてあげることも大事かと思います。
そして、楽しみながら職業体験ができるテーマパーク・キッザニアなども上手に利用したい。
我が家ではまだ行ったことがないのですが、そろそろぷちぐりとみにぐりの二人で廻れそうなので近いうちに行きたいなーと思っています。
◆追記(2016/11/20)
キッザニア行きました!
もちろん職業について書かれている本も有効かと思います。
少し古いですが、「好き」なことからそれに関わる仕事を探すという視点でまとめられた「新 13歳のハローワーク」が鉄板。
今ならなんにでもなれる子どもたち。
大人から見たらうらやましいですね。
子ども自身がやりがいのある大好きな仕事をみつけ、幸せに暮らす大人になるために、上手な夢の見方をサポートしたいと思います。
いっぽうで、「失敗してもやり直せる」ことも教えておきたい。
夢を見て、現実ではトライ&エラーを繰り返しながら、夢をつかむなり、現実に即して上手な夢を見るなりして自分にピッタリの仕事を見つけてほしいものです。
夢を叶えるために一生懸命頑張る時って、夢がかなう前でも幸せだったりするもの。
子どもたちにはそんなことも学んでほしいと思います。
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