妊娠37週を過ぎ41週までのお産を「正期産」といいます。
この時期に入ったらもういつ産まれてもいい状態となります。
お産が始まるサインにはおしるし、陣痛、破水があります。どれから始まるかは人それぞれです。
お産が近くなるとこんな変化が!
赤ちゃんが下がったことで胃のつかえがとれ、スッキリして食欲が増すことも。
動悸・息切れも治まってきます。
赤ちゃんが産道を通りやすくするために、子宮頚管の分泌物が増えます。
赤ちゃんの頭が下がって膀胱が圧迫されるため、今まで以上にトイレが近くなります。
そのほか、赤ちゃんが下がってきて、お腹が今まで以上にぽっこり出てくるように見えます。ふくらみの位置も下のほうに下がります。
おしるし
お産近くに、軽い子宮収縮が起こって卵膜が子宮の壁から少しだけはがれ、少量程度の出血がすることをおしるしといいます。
おしるしがあると数日以内でお産が始まるといわれていますが、これはすべての人に起こるものではなく、色や量もかなり個人差があるようです。
おしるしらしき出血を見たら、お産本番までどれぐらいかある程度あたりをつけられるため、念のため産院に連絡をしたほうがいいです。その場合、確認のために受診を勧められることもあります。
私の場合(ひとりめ)は水っぽいおりものの中に少量の出血があったので産院に連絡、受診後おしるしと破水ということがわかりました。
破水
赤ちゃんを包む卵幕が破れ、羊水が流れ出すことを破水といいます。
陣痛が始まる前に破水することを前期破水といい、破水が起こるとまもなく陣痛が起こります。シャワー禁(当然湯船につかるのも禁)。生理用ナプキンを当てて産院に行きましょう。
卵膜は赤ちゃんを感染から守る役目も果たすので、産院では感染予防の処置をし、経過を見ます。
破水は大量にドバーッと出る場合もあれば、おしっこのようにちょろちょろ出る場合もあります。おしるしの出血に混じって出る場合も(にゃんこの場合)。
破水の場合は生臭いニオイがするといわれますが、自分で判断するのは難しいかもしれません。正直私もわかりませんでした。また、少量だったり尿かどうか判断がつかない場合はとりあえず産院に連絡を。
その場合はおそらく、産院に行き、羊水かどうかの検査をすることになるでしょう。
そして妊娠37週を過ぎたら、突然破水する可能性もなくはないので、外出時は破水にそなえてショーツ、タオル、ナプキンを持参するようにしましょう。あ、もちろん健康保険証と母子手帳もね。
おそらく産院に向かうまでにタクシーなり自家用車なりを利用することになると思いますが、破水後や破水の恐れがありそうならば、座席を汚さないようにビニールシートを敷いておくのが無難かも。
陣痛
陣痛は子宮が収縮する時の痛みです。
お産が始まると規則的に陣痛が起こり、進行とともに強さが増し、間隔も短くなってきます。痛みが強くなって、規則的になり、1時間に6回、(10分に1回の間隔)になれば産院に連絡をしましょう。
特に初めての妊婦さんは10分間隔になったら産院に連絡を。
ちなみに、陣痛は副交感神経が関係しているので、それが敏感になっている夜中に起こることが多いらしいです。
前駆陣痛
妊娠37週頃になると不規則にお腹が張ります。これを「前駆陣痛(偽陣痛ともいいます)」といいます。
前駆陣痛は本番の陣痛に比べて弱く、痛みや張りの感覚が不規則で、数時間で収まるのが特徴。前駆陣痛があると、だいたい1~2日以内に本当の陣痛が来ることが多いようです。(個人差あり)
お産がスムーズに進むには
陣痛、産道、赤ちゃんの3つの要素がスムーズにかみ合うことが大切。
・陣痛:子宮が規則的に収縮することで子宮口がだんだん開き、赤ちゃんが少しずつ下がってきます。
・産道:産道には骨盤を形作っている骨からできている骨産道、筋肉や靭帯からできている軟産道があります。
骨盤が狭かったり赤ちゃんが大きかったりすると帝王切開に。
軟産道がやわらかく広がると赤ちゃんが通りやすくなります。
・赤ちゃん:赤ちゃんはあごを引き身体を縮め、頭を先にして狭い産道を回旋しながら通ります。
また、赤ちゃんは頭の骨を重ね合わせて頭を小さくして産道を通ります。
たまに頭の細長い七福神さんのような赤ちゃんがいたりしますが、狭い産道を一生懸命くぐって出てきた証なんですね。ちなみに頭の細長いのは成長に伴いちゃんと治ります(^^)
コメント