今のご時世、報道でも言われているように、産科医が少なくて妊婦を受け入れられる病院が少なくなってきています。
とはいえ、安心してお産を迎えるためには、条件が許す限り自分に合った産院を探したいというのが正直なところです。いくらお産は病気ではないと言われても、妊婦にとっては人生かけた大仕事。不安にもなるし、ヘタをすれば命に関わることもあります。
じゃあ、どうやって自分に合った産院を探すのか?
お役に立つなら幸いですが、私が探した方法(実は一度産院選びに失敗し、転院経験もあり)を参考程度にしるしてみます。
産院探しの必須ポイント
いくら選択肢がないといっても、このポイントをはずすといろんな面で支障が出るので、まずはそれを。
【1】里帰りをするか、しないか
実家と自宅が近いのであればそう迷うことはないですが、そうでない場合は、これが第一のポイントになるのでは?と思います。
里帰りをする場合は、実家に帰るまでお世話になる産院(この場合は分娩受け入れしていない産婦人科でもOKかと思いますが)を先に決め、ぼちぼち里帰り先付近の分娩施設を検討するのでもいいと思います。
【2】妊婦自身の条件
合併症がある等、リスクのある妊婦さんは他科も充実している総合病院や大学病院を選ぶ方がいいでしょう。
NICU(新生児集中治療室)がある病院を選ぶと、出産後の赤ちゃんのケアもバッチリです。
経過が順調な妊婦さんはどの病医院、助産院でもいいと思います。
(ただし、いろいろな情報を収集する中、思ったのは、「助産院で出産」を選択する場合はかなりしっかりとした健康管理を行う覚悟がないと難しいと思いますが・・・)
【3】アクセス
分娩をすることも視野に入れる場合、初産婦さんは車で30分以内のところ、経産婦さんは車で20分以内のところ、というのが目安だそうです。
また、実家にいろいろ助けていただくことがある方は、実家からのアクセスも考慮したほうがいいです。
【4】受診の条件
公立病院の場合、平日午前中の診療のみのところがほとんどです。仕事をしている妊婦の場合、健診のたびに休まなければならなくなってしまいます(一応法律で保障はされていても、なかなか頻繁には職場にも言いにくいですよね^^;)。
午後の診療や、夜間診療、土曜日の診療をおこなっているかどうかもポイントになるかと思います。
私の場合
【1】【2】についてはほとんど考えることなしで、【3】【4】を押さえました。
自宅からは車で20分で行け、双方の実家がアクセスしやすいところにある産院を選びました。
実際出産した産院は駅から歩いて5分程度のところなので特に私の母は来やすかったようです。
また、【4】については私が当時働いていたので、健診のたびに休むわけにも行かないため公立病院などの夜間診療・土曜診療を行なっていない産院は全部、候補から除外しました。
(参考)産院の種類いろいろ
メリット | デメリット | |
大学病院や総合病院 | ほとんどの科が揃っているので、持病や合併症のある方、多胎妊娠、高齢出産などのハイリスク出産でも受け入れ可。小児科があれば産後、赤ちゃんの病気についても相談できるし、いざとなれば院内紹介にて対応してもらえる。また、赤ちゃんが未熟児だった場合はNICU(新生児集中治療室。ないところもある)で対応してもらえるので安心してかかることができる。 | 診察の待ち時間が長い。決まった曜日に受診できなかった場合、診療Drが変わってしまう。また、大学病院の場合は研究機関であり、医師や看護師の養成機関でもあるので、お産などの際、医学生や看護学生が見学にはいることがある。 |
個人産院や個人病院 | ベッド数(19床以下と20床以上)によって産院(医院・診療所)と病院とに分かれますが、どちらもマタニティビクスや母親学級、産後エステの入院中のお食事などのサービスに産院ならではの個性を出している。スタッフと親しくなりやすいので信頼関係も築きやすい。 | ハイリスクや多胎の場合、個人産院では対応できない場合がある。また、何らかのトラブルがあった場合は、提携の総合病院等に転送されることも。 |
助産院 *助産師が開業しているお産のための施設。 |
アットホームな雰囲気。分娩台に乗りたくないという妊婦さんに人気。最近は市民病院でも助産師外来を開いているところが増えているそうです。 | 医師がいないため手術などの医療行為ができない。 トラブルが起きた時は提携の病院に転送される。妊娠経過が順調でないと難しい。 |
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