産後クライシスを乗り越えるといいことがいっぱいある

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昨年末の話になりますが、こんな記事を書きました。

PHOTO BY足成

その後、恒例の「図書館で大量借り」しようと思って何気に新刊の本棚を覗いたら…こんな本を発見。

NHK「あさイチ」のディレクターさんとNHKの報道記者さんの共著です。

産後クライシスって何?

産後クライシスについて簡単にまとめるとこんな感じでしょうか。

・出産後、夫婦の愛情が急速に冷めていくこと。

・近年は、これが原因で離婚に至るケースが増えている。

・離婚に至らなくても禍根になる。後々まで尾を引く。

・愛情の低下について夫は気づいてない、妻は長く根に持っているというパターンが多い。

産後クライシスについての詳しい背景については本に詳しく書かれてありますので、ここでは実感として思うことを中心に書いていきますね。

ケースとして登場した夫婦の話は、すさまじくも「あるある」な話でした。

・夜泣きする子どもに途方に暮れている時の「オレ、明日早いんだけど」の一言で布団にもぐりこまれた。

・さらには酔った勢いで「子どもが泣いてばっかりのしけた家に帰ってきたくはない」と怒鳴られた。

・産後の一番大変な時に仕事、仕事でほったらかされた。

・子どもが泣いている時に「子どもが泣いているよ」とひとこと言われただけ。(だったらアンタが相手したら?と突っ込みたくなる)

「産後クライシス」内田 明香/坪井 健人 ポプラ社 

この本以外でもどっかで聞いたような話がごろごろ。
いや、「子どもが泣いてばっかりのしけた家」はかなりひどいよなと思いつつ。

ちなみにこういう話を旦那さんにしたとしても、たとえば「子どもお風呂に入れてるやん。家事も手伝ってるやん。なにが不満なん?」という答えが返ってくることも多いんですよね。
街頭アンケートの結果もそういうのがありました。

でもちがうの。そうじゃないの。

こういう認識の差ってどうしたらいいんでしょう。

ぜひ参考にしたい産後クライシスの乗り切り方

ありがたいことに、少しではありますが、産後クライシスの乗り切り方についても書かれてありました。

産後クライシスについてはまだ、問題化されて日が浅いということもあるのでこれからもっといろいろ出てくることでしょうがとりあえずこんな感じ。

妻側

「何をしてほしい」「こうしてほしい」「私はこう思っている」を言葉にすること。

でも、何かあった時に「なんとなく不満」なもやもやがあることはわかっても、言葉になかなかできないことって多いですよね。

言葉にする練習と伝え方を考える。これって大事かもしれません。

ちなみに私の実感として思うことですが、ただなんとなく不機嫌オーラを出しても気づいてもらえないか、見て見ぬ振りされます。

言ったほうが絶対得です。(って私もちゃんと伝えられているかどうか疑問ですけど^^;)

やってくれたら褒める

6割できていたら良しとしよう。とのこと。

「6割だと~?」と私も思いましたが資格試験でも合格ラインは6割。まぁしょうがないか。
で、褒める。

家事を因数分解して、方法について夫婦でじっくり話をする

例えば自分が掃除の手順として入れていることを相手がやっていないと「手を抜いている」と感じてしまうので、細かい手順までを夫婦でしっかり確認し合うこと。

これはけっこう重要!と思いました。
家事手順について一致させること。

職場にも業務マニュアルってありますよね。
文章化までしなくてもいいからマニュアル化しておくと実は家事もやりやすくなったり手伝いやすくなったりするかもしれません。

おーー。うちでも実践したいですね。

夫側

「イクメンもどき」化にご用心。

妻が用意してくれるゴミ袋をただゴミ出しするだけでは本当のイクメンとは言えません。
ゴミ出しの日を把握して、家じゅうのごみを集めて出せる状態にして、ゴミ出しをする。

そこまでやって初めてイクメンと呼べるそうです。

ちなみにこれについてはバースコーディネーターの大葉ナナコさんもおっしゃっていて、

ハレの家事だけ手伝うのではなく、ケの家事も手伝うように

するのがこれからの素敵なパパだそうですよ!

「手伝おうか?」はNGワード

「手伝う」は

本来は自分の仕事ではないけれど、忙しそうだから手伝ってあげるよ

というニュアンスを含んでいるように聞こえます。

私もこれ言われるとイラっとします。

出産は妻にとって人生最大の危機」ということを認識してほしい

これはオリジナルで付け加えました。
出産は体力的にしんどいし、ホルモンバランスの関係でうつになりやすいし、夜泣きと授乳で寝不足になってイライラもするし、友達とは遊べないし…。

そんな妻の立場を理解していただけると、妻とどう接したらいいのか…マニュアルじゃなく夫婦それぞれの答えが出るのではないでしょうか。

育休ってまとめて取らないといけないの?

本に育休のことが出てきたので、ついでに言及。

この本を読んで初めて、男性も短時間勤務ができるように法律が変わっていたということを知ったのですが。

正直、私は夫にガッツリ育児休暇を取ってほしいとは思っていませんでした。
それよりも取ってほしかったのは、朝の1~2時間や午後の中抜け、早退などでした。

だってね、用のない時にうろうろされてても昼ごはんだのなんだのとそっちのほうが手間がかかることも多いんだもん。

それよりは上の子の幼稚園の送り迎えなどでフォローしてほしいと思っていたんです。

育児休暇と言うと、なぜ多くの企業はガッツリ一日単位で休ませようとするのでしょう?
人件費の関係?

家族それぞれニーズがあるので、短時間勤務ももっと進めばいいのになと思っています。

夫婦で子育てできるように

夫婦の意識だけでなく、社会的にも「子育ては夫婦の問題」(さらにいえば社会的にもフォロー要で、実情に応じて後ろめたさなく社会サービスを受けられる土壌も作る)という認識が広まってほしいなと思います。

それに、そうなるほうがのちのち、国にとってもいいはずなんです。

尾木ママも「ホンマでっか!?TV」で言ってました。

お父さんと子どものコミュニケーションがとれている家庭の子は学力も高い傾向にあるし、精神的にも落ち着いた子になる

と(だいぶ意訳しましたけどw)

そういう子供が増えれば、日本の学力も上がるし、精神的に落ち着いた子が増えれば治安も良くなります。

さらにしっかりした成人も増えるし、次代を担う頼もしい人材が増えることになるはず。

そう考えたら、不満を貯めてイライラするより、言いたいことは精神的余裕のあるうちに言い方を選んで言って、産後クライシスなんぞ吹っ飛ばしてしまうほうが子どものためにも、国の将来のためにもいいんでしょうね。

というわけで、この「産後クライシス」という言葉が2014年の流行語になるぐらい、もっと話題になってくれることを願います。

関連書籍

内容が具体的そうですが、著者が離婚問題のプロ・岡野あつこさんなので、ケース事例はすさまじいものが入ってそうな予感がします…。

管理人プロフィール

にゃんこ
2005年9月生まれ高3男子・2009年1月生まれ中3男子・2011年1月生まれ中1女子の3児の母。まだまだ子育て真っ最中なので教育や子育てに関する話題に関心があります。特に発達障害児の育児への関心が高いです。
Webライター+スーパーのパートで生きています。
長男出産前は大学病院のMSW(産科・小児科担当)、その前は精神病院でPSWをしていました。
その他興味関心は世界史と幕末を中心に歴史、ドラマ、映画、J-POPなどエンタメ系、季節の行事、古民家カフェ。

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